新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アメリカ政治の日本経済への影響ー外国為替・株式相場

今日も晴天です。それでも少し風が強いです。昨日は午後授業があったりして疲れたのでブログはお休みしました。今日の株式相場は130円近い下げで日経平均は14000円割れ寸前です。

 以前から書いているように、今の株式相場を動かしているのはアベノミックスでもオリンピック効果でもなく、アメリカの政治状況です。ご存じの通り、今アメリカの政府機関の一部が閉鎖されています。これは議会下院が大統領の予算を承認しないので閉鎖になっているのです。

 問題はこの後政府の国債発行限度額を増やす法案を議会が承認するかどうかです。もし承認しなければ、政府は財政破たんします。そうすれば、当然国債償還ができなくなるので、デフォルト(支払い不能)を宣言しなければなりません。

 世界一の大国の国債がデフォルトを宣言すれば大変なことになります。アメリカ国債の価値が暴落します。当然ドルの信認が下落し、信じられない円高になるでしょう。アベノミックスの異次元緩和など風の前のチリに同じで、あっと言う間に吹き飛んでしまいます。

 それが10月17日つまり後2週間後にきます。以前もこれと同じ事態がありましたが、何とか妥協が成立して、デフォルトは避けれれました。ただ今回は共和党も強硬だし、民主党もそう簡単に譲れません。小さい政府か大きい政府かという政治信条の問題だからです。

 もしデフォルトになれば、円は一気に70円台まで高騰します。そうなれば、当然株式相場も7000円台つまり、現在の株価の半分になります。今日は対ドル相場は97円ですが、議会での妥協が長引けば長引くほど円高になります。多分来週の月曜日まで何の見通しもたたなければまず95円まで円高になるでしょう。

 来週の金曜日つまり来週の週末まで長引けば90円に近付きます。14日は祭日なので、日本では相場が立たないので、もし来週の金曜日まで収拾できないとすれば、日本の投資家は取りあえずドルを売っておこうというので、90円すれすれまで下がるかもしれません。

 おじさんとしては来週中ごろまでには共和党が折れて妥協が成立すると思います。投資家としては神経質な動きになっています。ほとんどの投資家はデフォルトまでは行かないと信じています。ただ取りあえず円高が続くので株式相場は下落ということになっています。当然株価は13000円台前半まで下落するでしょう。

 下がれば上がるのが相場なので、もし来週初めに解決するなら一気に14500円台まで上昇するでしょう。このところの下落で高値から800円くらい下落しています。ですから、解決と聞けばその時点で300円から500円の値上がりが期待できます。

 そう信じる投資家が多いなら月曜日辺りで買いが入るでしょう。そこで買いを入れるかどうかは投資家の判断です。大きな局面であることは間違いありません。まさかはいつもあります。相手が妥協するだろうと思いながら待ち続けて結局時間切れということもありました。

 以前日本のプロ野球の経営者と選手会が対立してストライキになったことがありました。まさかそこまで行かないだろうと思われたのに、経営者の発言などをきっかけに突入したのです。

 デフォルトまで万が一いったとしても、それをきっかけに妥協が成立するでしょう。ですから、中期的には相場は戻ると思います。デフォルトの問題が解消しない限り以前書いたとおり当面は14500円と中心に15000円までの戻りはないと考えています。

 アメリカについては、今のデフォルトの問題が妥結しても金融緩和の終結が話題になっています。始めたものはいつか終わります。永遠に続くことはできないのです。この問題は日本も同様です。効果の大きなものは薬でもそうですが、止めれば反動がきます。

 結局おじさんの相場観としては、今の下落はいずれにしても10月下旬までには戻るが、アメリカの金融緩和の終わりが見えている限りそんな大相場にはならないと考えています。年末うまくいって16000円台がせいぜいでしょう。

 それを見越してこまめに売り買いすれば1回10万円(投資額100万円で)の利益はでるかもしれません。経済の枠組みが大体年内は分かっているので、それを考えていれたやればよいからです。おじさんの持ち株で利益がでているものも、そろそろ売却して次の下落時に狙っている株を購入しようかと思っています。

 明日は子供たちと孫が来ます。