新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

国歌の思いでー日本国歌についてではありません。

今日は曇り時々雨の天気でした。午前中は庭の手入れで午後は本屋さんに行きました。相変わらず韓国憎しの本がずらりと並んでいます。どうも中国より多そうです。

 中国はその領土といい人口といい歴史といい圧倒されますが、韓国はかって日本の植民地であり、また戦後日本が援助してきたという気持ちがあるのでしょう。

 まあ近親憎悪というところです。これは韓国についても言えると思います。韓流ドラマブームが去ったとマスコミなどでは報道されます。確かに地上波ではほとんど姿を消しましたがBSでは相変わらず沢山やっています。

 おじさんもBSで「馬医」を見ていますがなかなかおもしろいです。他の番組は見ていません。やはり歴史物がおもしろいです。

 さて先日寝れないのでパソコンで昔の懐かしい歌を調べて聞いていました。たとえば大学紛争の時よく聞いた「ワルシャワ労働歌」などです。「イムジン河」なども聞きました。

 その時なぜか各国の国歌が示されました。それでいろいろ聞いてみました。まず中国です。中国国歌は[義勇軍行進曲」です。天安門では毎日国旗掲揚の時に流れます。

 中国に行った初めての年の国慶節(建国記念日)に市政府主催のパーテイがありました。市政府と言ってもおじさんの街は日本で言えば名古屋とか仙台とか言った地方中心都市なのです。

 市政府には外国人専門の外事処という部署があるくらいです。滞在許可をもらうために市公安局に行くと日本語ぺらぺらの担当官(きれいな中年の女性)がいるくらいです。

 そのパーテイで当然開会の時国歌が演奏されました。中国人が姿勢を正すのは当然ですが、アメリカ人だと思いますが(アフリカ系)姿勢を正し見るからに国歌に敬意を示す態度でした。

 外国では国歌を聞く時に姿勢を正すと聞いていましたが、余りに見事なので感心しました。おじさんの印象では中国人は中国共産党が嫌いかもしれませんが中国という国や国歌は嫌いではありません。

 大学の80周年記念大会が1万人くらい入るグランドでありましたが、国旗掲揚と国歌演奏の時は大学生は全員起立して姿勢を正して国歌を歌っていました。

 建国60年の国慶節の軍事パレードにも学生さんは皆感動していました。次はその時何気なく聞いたイスラエル国歌の話です。

 イスラエル国歌はアメリカ国歌・イギリス国歌・フランス国歌などに比べて聞く機会はまずありません。もし興味のある方は一度聞かれるといいと思います。フランス国歌は御存じのように「ラマルセーユズ」と呼ばれる革命歌です。

 雰囲気は中国国歌に似ています。イギリス国歌は荘厳な女王をたたえる歌です。アメリカ国歌は気持ちを高揚させるものです。ところがイスラエル国歌は抒情的な雰囲気の歌です。

 何だか悲しみに満ちたメロデーのようです。実はこのイスラエル国歌を聞いた時長年の謎が解けたのです。おじさんは若い頃「巨大なる戦場」というかークダグラス主演の映画を見ました。

 イスラエル独立戦争の時軍事顧問として活躍したアメリカの元大佐をモデルにしたものです。映画では主人公がイスラエル独立の後味方の兵士に誤って射殺されるのです。

 その葬儀の時同僚のイスラエル兵たちは物哀しい歌を皆歌っていました。最初はイスラエル民謡かと思っていたのです。それがこのイスラエル国歌だったのです。

 建国の英雄を葬るのにふさわしいのは国歌です。しかし、フランス国歌や中国国歌のように鼓舞するものではありません。沈痛な思いを伝えるものなのです。

 日本の国歌には長い歴史と伝統が感じられます。国歌というものはその国の歴史や文化と深くかかわっているのだと思いました。

 明日は教会です。