新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

管内閣第三の道について考える。

 今日は久しぶりにおじさんの街は雨でした。と言ってもすでに上がっています。明日も雨のようです。最近は30度を超える日もでてきて、段々夏が近づいています。今日は端午節で、お世話になった方に粽を配る日なのです。清明節には今度は月餅を配ります。おじさんも、大学などから粽を貰いました。
 また、今日は試験問題の採点や成績処理などで一日終わりました。(と言ってもまだ4時近くですが)採点は日本概況と応用作文です。2クラスあります。高校などではクラスによって平均点が大きく違うこともありますが、大学では余りありませんでした。ところが、今の3年生は1クラスが学級崩壊状態なので、もう一クラスとの間で差が出ています。学級崩壊クラスでは、受験者の半分くらいが追試です。
 応用作文で一番差が出たのは、「作文コンテストの御礼状」問題です。何を勘違いしたのか、「御礼状」でなく、「案内状」に仕上げているのです。何度問題用紙を読みなおしても「参加のお礼を書きなさい。」とあるのですが。困ったものです。もちろん追試問題も用意してはいます。追試は8月20日頃あります。
 さて今日のタイトルは、今しきりに話題になっている管内閣の「第三の道」論です。社会主義的な政策でも新自由主義的な政策でもなく、第三の道を歩むという意味でしょう。鳩山内閣は「友愛」などと言った抽象的な政策を打ち出したために、早期に崩壊してしまいました。こちらはもう少し具体的です。
 第三の道の中心は増税社会保障政策をセットにしている点です。増税は、所得税の課税税率を上げるのと、消費税のアップの二つが考えられます。法人税の場合は今企業は疲弊しているので上げるのは難しいでしょう。所得税については、小泉改革の際、お金持ちの所得税を下げて、どんどんお金を使ってもらう政策にしました。そのため、かって最高税率が相当高かったのに、今はそれほどでもないようです。
 消費税についても、今の財政状況では上げなければならないと思います。所得税については、今最高税率がどのくらいなのか詳しいことを知らないので、余り書けませんが、消費税については、もう少し上げなければ無理だと思います。無駄をなくすといいますが、実際歳出削減に乗り出すと猛烈な反対が起こるようです。
 特に膨らみ続ける社会保障費関係の歳出をこれ以上削減するのは無理でしょう。高齢社会では仕方のないことです。ですから、アップした消費税分を社会保障に回すことにおじさんは賛成です。特に高齢者福祉分野の給与水準を上げることで、多くの雇用が可能になると思います。
 ただ、新自由主義者のいう何でも規制緩和には反対です。福祉事業などはもともと採算がとれる分野ではないのです。今起こっているのは、参入障壁を低くしたために、本来ノウハウも理想も持たない業者が、利益を求めて大勢参入しているのです。これは太陽熱発電でも起こっていると報道されていました。
 官から民へとよく言われますが、単に効率や無駄を省くだけで済む問題でない分野もあります。特に福祉分野はそうです。待遇の悪さから大勢の優秀な人材が流失しています。看護師と介護士との格差は大変なものです。もし、福祉分野に税金がもっと投入されるなら、若者の雇用機会が増大するし、高齢者も安心してお金を消費に回せると思います。
 現実はそんなにうまくいかないと思いますが、とりあえずやってみる価値はあります。世界的に見ても財政赤字をこのままにしておくわけにはいかないでしょう。もし、民主党が今回の参議院選挙で過半数をとれれば管内閣は長期政権となるでしょう。自民党はますます小さくなっていくと思います。公明党民主党の支持率回復を見て、民主党との連立をすでに考えているでしょう。小党ブームも去りつつあります。
 おじさんは何とか今のままで行けば、選挙前に帰れそうです。海外選挙証で選挙するつもりです。明日は、ビザ申請のための身体検査に行ってきます。