新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

政治的影響力としてのブログ

 昨日今日と近場の旅行に行ってきました。このところすっかり旅行好きになってしまいました。来年までとりあえず中国で働くことを決めています。しかし、人間60歳を過ぎるといつ何があるか分からないので、ツマクマと行けるだけ旅行に行こうと話合っています。
 今回は1泊2日の短期間の旅行です。おじさんのマンションから高速バスで2時間くらいのところにある武隆という街へ行きました。詳しい報告はツマクマの「チャレンジおばさんの中国日記」をごらんください。以前はどちらかと言うと名所旧跡に出かけたのですが(といっても西安と岳陽くらいですが)今はどちらかというと雄大な中国の自然を求めて旅行しています。
 今回行ったところも雄大な自然に圧倒されました。日本も日本アルプスや北海道の平原などもありますが、またそれとは違った雄大な自然があります。今回は巨大な岩のくぼみや岩の割れ目から噴き出る滝などが見どころでした。狭い島国に住む若者たちに雄大な風景を是非見てもらいたかったです。大陸国家の余裕のようなものは、この雄大な自然から来ているとさえ思いました。
 今日のタイトルは今書いているブログについてです。アメリカや韓国そして中国などではネットの書き込みが大きな政治的影響力を持っています。ひるがえって日本はどうでしょうか。結論から言えば外国のブログやネットの書き込みほど政治的な影響力がないと思います。
 理由の一つに若者の政治的無関心があります。つまりブログを主催したり書き込みをする若者が現実の政治において行動しない点に問題があると思います。いつの時代でもそうですが、若者の投票率が低いことはよく知られています。ある記事を読んでいると、ブログを選挙活動に利用することを求める書き込みがあったけれど、最後に「と言ってもブログが選挙活動に利用されることが許可されても投票に行くのは面倒だから行かない。」と書いてあったそうです。
 あくまでも伝聞なので根拠がある話しかどうか分かりませんが、ありそうなことです。アメリカであれば若者が大統領選挙のボランテイアとして参加するそうです。韓国でも若者が積極的に政治運動に参加しています。ひるがえって、かって(おじさんが大学生の頃)若者は街にでてデモ活動に参加しました。大学は政治運動の拠点でしたが、今は大学はレジャーランド化しているそうです。(見に行った訳ではありませんが)
 実はおじさんもヤフですが政治ブログを見ています。しかし、ブログのタイトルだけでも、政治的判断の参考にしようと思うものはほとんどありません。プロパガンダ(政治的宣伝活動)か誹謗中傷のようなものばかりです。客観的かつ論理的な分析がほとんどなされていません。
 これではマスコミの世論調査に勝てるはずもありません。また、年配の人はブログをほとんど読みません。そもそも選挙に行くような年配者は新聞報道は読んでもインターネットのブログなど読んではいないのです。ですから、選挙に実際に行く人のほとんどは新聞報道を政治選択の基準にしているのです。
 おじさんもインターネット(ヤフー)の政治記事を見ますが、余りにもいろいろな意見があって、どちらを信じて良いのか分からなくなります。しかし、おじさんの考えに近い政治コラムもあります。ただこんなに全員がいろいろなことを言っていたら多分国論をまとめ上げるのは至難のわざだと思います。
 ほんとに良心的な学者はこの状況の中ではマスコミ相手に意見を発表することはないような気がします。以前は堅実な意見の学者もよく登場したのですが、堅実なだけにマスコミ受けしないのです。マスコミはマスコミの考える流れに沿った意見を歯切れよく出してもらいたいのです。
 しかし、真実はそんなに簡単にでるものではありません。今必要なのは、堅実で地道な長期的展望なのでしょう。そんなものは短いツイターやブログなどで出るものでも週替わりの世論調査で出るものでもないのです。また内閣支持率が下がったので、参議院選挙の行方が分からなくなりました。民主党はまだ政治経験は若いけれど衆議院過半数を持っています。
 ですから、自民党の政権が誕生する可能性はないのです。おじさんとしては民主党参議院選挙で勝たせて政治的安定を持たせるのが一番良いと思うのですが。選挙結果がとても心配です。明日は卒業写真を写ったり、次年度のビザ申請手続き、それに成績提出など忙しいです。