新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

22年後の彼と彼女(高校同窓会報告)

 今日は昨日と打って変わって良い天気になりました。2日から来ていた娘一家(長女と次女)は実家でのお正月を楽しんで帰りました。
 
 長女夫婦・次女夫婦と2人の孫、それにおじさん夫婦と義母で総勢9人になりました。そんなに大きな家ではないので、居間などは9人もいると普段と違って込み合っている状態です。それでもおじさんがまだ若かったころは、おじさん夫婦に子供3人、義父母、義弟夫婦と子供3人、義妹夫婦と子供2人で総勢16人がお正月に集まった時もありました。
 
 ちょっとした民宿状態です。全ての部屋を使って寝床をひいて食事の準備もそれは大変なものでした。義弟も子供さんが結婚したりして、次第にそれぞれの家族でやるようになりました。
 
 さて、昨日は高校卒業後22年ぶりの同窓会に行ってきました。子供たちも来ていたし、帰ってくるのも遅くなったのでブログはお休みしました。今日はその同窓会の報告です。
 
 おじさんが行く同窓会はほとんど子供たちの住む街にあった高校の同窓会です。こちらの生徒さんは、もう50歳になります。卒業生は小学校の教頭や国立病院の医師になったりしています。
 
 昨日の同窓会は今年40歳になる連中です。司会の卒業生が、おじさんの口癖として「私は人生を楽しんでいます。」と言っていたことを紹介しました。(確かに人生を楽しんでいるのは間違いありません。だから毎日こんなブログを書けるのです。)おじさんは全く覚えていません。おじさんは当時400人くらいの生徒を教えていたので、毎日何を言ったのか覚えていないのです。
 
 教師と生徒の関係はそんなものです。生徒にとって教師は一人ですが、教師にとって生徒は400人なのです。それだけに教師の責任は重いと思いました。(教師の言葉が生徒に強い影響を与えるからです。)別の卒業生は「先生から励まされたので、今発掘の仕事をしています。」と言っていました。その時は、その生徒さんにそんなことを言ったのでしょう。
 
 教師として無責任だと言われるかもしれませんが、1年に400人の生徒を相手にするということは、10年で4000人、20年で8000人を相手にすることになります。もし、8000人全てを覚えているとしたらそれは天才です。38年間教師をしたので、単純に計算して1万人以上の生徒さんを教えたことになります。(もしこの街で市会議員に立候補したら、名前だけは相当知られているので、1回だけなら当選するかもしれません。)
 
 50歳代の卒業生の会と今回の卒業生とではやはりその後の進路に大きな違いがありました。もちろん、それぞれの高校のあった街の特徴があります。今回の高校は工業都市にあり、50歳代の卒業生の高校は商業都市にあります。
 
 どんな特徴があったかと言うとまず独身の人が多いということです。今回の卒業生は520人くらいいたそうです。(1クラス48人×11クラス)そのうち140人くらいが出席していました。大体卒業生の3分の1くらいの出席率です。卒業後22年ですから、結構多いと言えます。
 
 さらに出席者の3分の1くらいが独身です。もちろんバツイチの人も含めますが。また最近結婚したとか、去年子供が生まれたとかいう卒業生もいました。おじさんの頃の婚姻率は40歳なら90%くらいだったと思います。時代を反映して、田舎で自然を相手に生きているという卒業生の人も10人近くいました。
 
 また、もう一つの高校の卒業生の人に比べて公務員(市職員や県職員など)の比率が高い気もしました。おじさんの街は衰退していっているので、やはり公務員のような仕事が地元に残る一つの手段なのかもしれません。
 
 こんな情報がとれたのは、司会の心配りで、全員が一言ずつ話したからです。(クラスごとにステージで話す)先生方はおじさんも含めて4人でした。結構高齢になった先生も多いのです。おじさんがその高校に在職中に担任の先生のかなりの方が退職しました。
 
 今回出席した先生方も皆退職しています。退職後は非常勤をしたり、専門学校の校長をしたりしています。教師の場合、よほどのことがない限り継続雇用になります。再任用と呼んでいます。フルタイム・週3時間・週2時間とおじさんの時は3種類に働き方がありました。
 
 フルタイムと言って以前書いたように給料は現職の時の3分の1強くらいになります。20代後半くらいの給料になるのです。仕事は前の年と同じなのに、給料が大幅にダウンするのはちょっとつらいです。希望すれば64歳あるいは65歳なで働けるのですが、そこまで働く人は少ないようです。
 
 2年後にまたやろうという話でした。是非出席したいと思っています。明日は身内で不幸事があったので、そちらに出かけます。不幸事があったお宅は年始なのに大変だと思います。高速を使っても2時間半はかかる農村部なので大変です。