堺市長選挙結果についてー栄枯盛衰
今日も一日中小雨でした。気温はそれなりに高いのですが、太陽はでません。明日から10月ですが、これから国内外で様々な動きがありそうです。
アベノミックスに続いてオリンピック招致と大きな話題があって一時15000円台まで戻すのかと思われた勢いも先週くらいから止まってしまいました。アベノミックスからオリンピック招致までは年末に20000円台まで日経平均が進むとまで言われたのですが、今そんな予想をすることはできません。
国外の動きについては明日書くことにして今日は注目の堺市長選挙について書きます。維新の会も結構得票していましたが、選挙は負ければ得た得票がどうであれ終わりです。
敗因はやはり橋下効果がすでに失われてきていることです。維新の会と言っても結局は橋下さんの個人商店なのです。組織として動くことはありません。松井さんがその下で補佐していますが、それ以外の人を思いつくことはできません。
個人がオーナーになって動く企業は意思決定が速いし、一斉に一つの方向へ動くのでうまくいっている時は勢いもあり、支持も高いです。しかし、オーナーの判断が狂うとそれをとどめる方法はありません。
今回はまず作戦負けです。大阪都になると堺市はなくなるという宣伝はとても有効でした。大阪に通勤する隠れ大阪市民は堺市がなくなってもどうということはないでしょう。埼玉都民のような感じです。ところが地元の人にとって堺がなくなると言われたらショックでしょう。
それに堺市が大阪都になったからと言って堺市民にとってそれほど有利なことはありません。また既成政党の動きも注目されます。以前大阪での選挙でも維新の会と既成政党との対決になりました。しかし、あの頃は何か現状を打破してくれるものを期待していたのです。
今は一転しました。日本全体が過去の栄光を取り戻そうとしています。安倍さんのスローガンがまさに取り戻そう日本なのです。既成の体制を壊そうという雰囲気がなくなりつつあります。
簡単に言えば内向きに社会がなりつつあるのです。国政においては公明党の発言権が増すでしょう。大阪市議会では公明党のウウェイトがとても高いです。もし公明党は既成政党と組めば大阪市政は橋下さんの思う通りにはならないでしょう。
今回の選挙で民意を知った公明党は橋下さんから離れると思います。また国政についても安倍さんはいざとなれば公明党との連立を捨て、維新の会の協力を取り付けるつもりだったでしょうが、橋下さんが大阪での体制立て直しに力を入れなければならなくなったので、それも難しいでしょう。
政党は一度支持を失うと取り戻すのが難しいです。コアな維新の会の支持者は残ると思いますが、それだけでは不足しています。無党派の支持がなければ何もできません。大阪を含む近畿地方ではまだまだ支持があるでしょうが、他の地域の支持の広がりは無理です。
それにまだまだ民間人を校長や区長に採用するようですが、今年の例から考えて採用者数が増えれば増えるほど問題を起こす人が増えそうです。
国内での大きな山場は終わりました。しかし、それ以上に国外で大きな動きが起こっています。この動きが大きな波になれば日本も翻弄されると思います。明日はそれについて書きます。