新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

潮目が変化しています。-上り坂・下り坂・まさか

今日も晴天でした。今日は午前中はツマクマの買い物のお手伝いです。家の近くに農協の直売所があって、野菜などはそこで買っています。いつも大人気で、9時開店なので午前中に行かないとめぼしいものがないのです。

 道の駅も人気ですが、このような直売所も大人気です。農家の直売なので新鮮だし、安価です。スーパーなどの強力なライバルになりそうです。

 ところで対ドル相場も株式相場も大波乱です。12月末には105円まで行ったのに一気に103円台まで円高になりました。当然それを受けて株式相場も一時500円近い下落です。年末に得意満面で東証の鐘を鳴らしていた安倍さんも真っ青でしょう。

 問題はそれだけではありません。安倍政権を新年早々待ち構える逆風があります。相当強烈です。得意の経済でも逆風が吹いています。経常収支が赤字のようです。今までは貿易収支が赤字でも貿易外収支が黒字でトータルとしては黒字でした。

 ところが今回発表された11月分の経常収支が赤字だったのです。どうも11月だけでなく12月も1月も赤字のようです。これまでは貿易収支だけが赤字でそのうち改善すると思われていました。円安が進めば輸出が増えて輸入の赤字分をカバーすると考えられていたのです。

 それも難しいようです。今年の冬も寒いので原油などのエネルギー資源の輸入が増加しそうです。アメリカの景気回復も思ったほどでないという観測もでてきました。そうなると円安株高が円高株安に動く可能性があります。そうなれば今の景気を支えている資産バブルも崩壊です。

 4月からは消費税値上げです。経常収支の赤字に加えて円高株安となれば一気に行け行けドンドンの空気は冷え込んで消費も低迷するでしょう。すでに異次元の金融緩和をやった後ですから、打てる手は限られています。前回のようなパンチ力のある金融政策は難しいでしょう。

 次は選挙です。安倍政権は後3年国政選挙がないので安定していると言われました。一方では去年から支持率が高いのになぜか地方選挙では自民党は負け続けてきました。しかし、安部さんも含めて自民党には危機感がありませんでした。

 国会議員にとって地方自治体の首長選挙などどうでもよいことだったからです。国会の議席は自公両党で盤石なのですから、政局などあり得ないと考えていたのです。ところが猪瀬さんの辞任や安倍さんの靖国参拝あたりから潮目が変化しつつありました。

 それが今回一気に噴き出したのです。安倍さんの靖国参拝については、今日の世論調査でも賛否は半半です。ところが、海外に与える影響について良くなかったが多いです。また安倍さんの目指す憲法9条改正についても一気に反対が増えています。

 さらに問題は都知事選です。もし細川さんだけが単独で出馬するのであれば舛添さんが間違いなく勝ったでしょう。ところが小泉ー細川連合となれば話は違います。タイトルにも書いたのは小泉さんのセリフです。小泉さなんのすごさは他人の評判を気にしないところです。

 都知事選挙については後日また詳しく分析します。ただ舛添さんが立候補を表明する直前にマスコミ向けに細川さんの立候補を表明するあたりさすがに小泉さんは策士だと思います。細川ー小泉連合の前には舛添さんはマスコミから完全に無視されるでしょう。(注目度や話題性が全く違います。)

 マスコミ的に見ても、細川ー小泉連合はまさに保革連合であり、かっての首相経験者であり、郵政選挙では劇場型の選挙を演出するなど注目度満点です。逆に舛添さんにはそのような売りがありません。マスコミが騒げば騒ぐほど票が集まります。

 橋下さんのブームを思い出していただければ良いでしょう。短期間の選挙ではいかに話題を打ち出せるかにかかっています。原発を焦点にした小泉さんはやはり策士です。東京都の問題だけなら、どの候補者もそれほど差はないでしょう。

 そもそも1000万以上の人口を持つ東京をどう動かすかそんなに簡単な約束はできないのです。その中でこちらに有利な論点の場を作り出すことが勝利につながるのです。郵政選挙でも国政のほんの一部にしかすぎないあポイントに絞って、賛成か反対かで争点を作りました。実際今日の世論調査でも原発問題を都知事選の争点にすることに70%の人が賛成です。

 ここに焦点が当たれば舛添さんの出番はありません。舛添さんはまさか原発推進とも言えないし、反原発と言えば自民党内部からごうごうたる非難が起こるでしょう。また安倍政権が原発輸出を進めていることにも反します。

 まさに王手飛車取りです。クーデターは首脳が外遊中に起こるのが常です。今頃アフリカで安倍さんは何を考えているでしょう。もうすでに都知事選は原発推進か反原発かで進んでいます。

 もし安倍さんがそのことを予測できたら外遊など行かなかったでしょう。すでに世論が原発で判断する方向に傾いた後に海外からのこのこ帰ってきて、都知事選は東京の問題で争うべきだと安倍さんが言っても、今頃何を言うのかということになります。

 都議団でも、安部首相はこんなことになるまで何をしていたのかと言われるでしょう。沖縄の市長選挙も反基地派の市長が勝ちそうです。アメリカへの手土産のはずの基地移転問題が暗礁に乗り上げます。これで首都東京まで失えば、安倍政権のお先は真っ暗になるでしょう。

 その上安倍さんの応援団のネットウヨクの人は舛添さんでなく田守神さん支持です。舛添さんを支持した都議団のサイトは抗議のメールで炎上したそうです。

 新年早々次々安倍さんに逆風が吹いてきます。自民党の有力者はすでに次の首相候補を考えているでしょう。何も安倍さんに手を貸して安倍政権を長期政権化させる必要はないのです。何もせず御手並み拝見ときめこんでも何の問題もありません。

 細川ー小泉連合が反原発で選挙を行うことはすでに分かっていたはずですそれなのに、外遊をして得意になっている安倍さんを自民党の都議団や安倍派以外の国会議員は苦々しく思っているでしょう。

 以前のように国会会期中に突然投げ出すのでなく、投げ出すならお早めに。

 明日は授業です。