格差社会の影ー食品汚染事件から
今日は午前中晴れていましたが、午後からは小雨でした。ブログを書いている今は雨もやみました。今日は午前中は義母の所用のお手伝いです。午後からは義弟が来ました。
株価はまだ反発とまでは行かずちょい安で引けました。一時値上がりした時間帯もあったのですが、結局安値引けです。個人投資家の買い意欲は強いのでしょうが、売りも根強いと思います。明日あたりは結構反発するのではと思います。
だからこそ日本製の方が安全だということになりました。ところが、日本でも中国と同じ事件が起こりました。動機はいずれの国でも会社に対する不満からだと思います。
もちろん、個人の資質の問題だと言えます。今回の容疑者も会社への不満からだと報道されています。この容疑者も契約社員でした。それまでの年功給から能力給に変わってボーナスなどが下がったようです。
何かの事情で正社員になれなかった人は、給与はもちろん、ボーナスまで違います。それだけでなく、厚生年金などの年金でも差がつきます。生涯格差が続くのです。
就活に失敗して自殺する学生さんもいるようです。これは中国でも同様でした。中国以上に日本では中途で正社員になる道がとても少ないです。日本では大学浪人は可能ですが、就職浪人はできません。
このまま格差社会が続けば、かっての身分制度のように成る可能性があります。非正規社員の子供が都会の私立大学へ進学するのは不可能です。また歴然と大学間の就職時の格差があります。高給が期待できる大企業や専門職への就職は一流大学を卒業しないと無理なのは歴然たる事実です。
国公立大学でも以前に比べて授業料が格段に高くなりました。今「中学受験」(岩波新書)を読んでいます。いつか書きますが、おじさんの孫も中学受験しました。その本にも書かれていましたが、中学受験をするには、大変なお金が必要です。
おじさんの独断と偏見的な意見によれば、格差社会の中で多くの若者はアイデンテテイを失い、それを取り戻すために、保守的な政策に共感を感じているようです。
保守的なブログでは近隣の外国を侮蔑しそれによって相対的に自国民であることに安心感を持っているようです。できる限りの罵詈雑言を浴びせることで、自分を相対的に高めているのでしょう。かって、黒人への差別がもっとも強いのはプアーホワイト(貧しい白人)だったと言います。
随分それを知ったのは昔の話ですが、それを今思い出しています。中国でも日本でも格差社会が広がれば、それをフォローするように、民族主義が強くなるようです。近隣諸国との関係回復なしに自国の安全保障はないでしょう。
今の状況では近隣諸国との関係回復はまだまだ先のことでしょう。せめて東京オリンピック前には関係回復をしてもらいたいものです。
明日は授業です。