気になる今日のアジアの経済ニュース
今日は一日雨でした。結構強く雨が降っていました。明日には上がるようです。お陰で庭の水やりをせずに済みます。今日はツマクマの所用のお手伝いでしたが、雨も降ったので明日に延期です。
株価の方はさすがに値上がりしました。しかし一時100円を超える値上がりがあったのですが、結局60円ちょっとで終わったようです。やはり戻りが弱いようです。次の値下がりがあれば14000円を割り込みそうです。
さて今日は新聞に報道されたアジアの経済ニュースについて書きます。一つはタイです。今日の朝の新聞ではタイのGDPが政争のために急速に低下したとありました。これまでは、政争はあるが経済への影響は小さいとみられていました。
しかし、今回の経済統計の発表でこれ以上政争が続くとタイ経済に大きな打撃を与えることが分かってきました。ちょうどその直後軍が戒厳令を発令しました。これまで我慢して情勢を見守ってきた軍もさすがにこのままではタイ経済に大きな影響が出ると考えたのでしょう。
だからと言って軍によい考えがあるわけではないと思います。政争はバンコックを中心とする勢力と農村部を中心とする勢力のぶつかり合いだからです。選挙をすれば圧倒的に農村部を地盤とする現政権が有利になります。
普通民主国家では選挙で全てを決めるのですが、タイの場合それほど簡単にはいかないのでしょう。今回の戒厳令も取りあえず冷却期間を置くと言う意味でしかないと思います。軍政にまで戻るのは国際社会が許さないことは軍も分かっていると思います。
次は中露問題です。以前から書いているように欧米から経済制裁を加えられ窮地にあるロシアがどう出るか問題でした。日本の立ち位置も微妙なところだと書いてきました。結論から言えばロシアは中国と組むようです。
ヨーロッパがロシアの天然ガスを買わないと脅しても十分はねかえす材料になるのです。これは当然予想できたことです。中国にとってもロシアとは陸続きなのですから、パイプラインを引いて導入することも可能です。
公害問題から将来石炭をエネルギーとして使うことに限界を中国は感じていたと思います。もちろん安全保障の面からも石炭をなくすとは考えられません。多様なエネルギー資源を用意したいと考えているようです。
これに関連してもうひとつ小さな記事ですが、気になる記事がありました。それは中国がシェルガスの実用化に踏み切るとの報道です。報道によれば中国にも膨大なシェルガスがあるようです。その一部を重慶市で実用化するとのことです。
重慶市の周辺には炭鉱もあります。重慶の市民が使うガスはこの天然ガスを使っているとのことでした。それに加えてシェルガスも利用できるようにするとのことでした。重慶市は市街地人口が600万人、直轄市(日本の政令指定都市のようなもの)で市全体の人口3000万人広さは北海道くらいあります。(小国レベルです。)
シェルガスの技術はそれほど難しくないのですが、噴出させるために公害を巻き起こす可能性があって、アメリカでもシェルガス反対運動が起こっているようです。
しかし、中国のような政治体制の国だと住民の意向に関係なくどんどん進めていくことができしょうです。ちょっと話題が戻りますが、もし、ロシアの天然ガスが中国国内を通りぬけて東南アジア特にミャンマーやタイなどに送り出すとしたら東南アジアのエネルギー問題に大きな影響がでると思います。
集団的自衛権の問題などに隠れて小さな扱いですが、見過ごせない話題だと思いました。明日はツマクマの所用のお手伝いです。