日本経済の時限爆弾ーそれは何
今日は昨日と打ってかわって晴天でした。かなり暑くなると聞いていたのですが、思ったほどではありませんでした。今日は午前中はツマクマの所用のお手伝いです。
株価は30円ちょい安でした。まだ梅雨には早いのですが相場は曇り空から雨模様です。今日の朝刊の株式欄を見たらずらりと年初来安値の表示がでていました。とくに電機や機械などに多いです。
多分今日の下げでまた明日も年初来安値がずらりと並ぶでしょう。おじさんも先日書いた電機株が年初来安値を更新したので指し値をしました。今日はその株は10円以上の値下がりです。
技術もあるし伝統もあるのでまさか倒産はしないと思うので長期保有のつもりで買いを入れました。同じような考えの人がいるなら明日は大幅高となる可能性があります。別に買えなくてもいいので、取りあえず今週いっぱいということで指し値しました。
異次元金融緩和というのは、日銀が政府発行の国債をどんどん買いいれて代わりにお金をどんどん出ことなのです。買うのは直接政府からでなく銀行からです。つまり日銀が銀行にお金をどんどん出しているのです。
これによって市中に銀行からお金がでるようになれば景気刺激にもなるし、インフレにもなりやすいと考えているのです。それに市中金利がアメリカより低ければアメリカの国債を買うことになり円を売ってドルを買うことになります。
こうして円安の流れを作って輸出を伸ばそうというのがアベノミックスだったのです。ところが御存じの通り銀行に入ったお金は貸し出されずに日銀に預けられています。資金需要がないからです。それに銀行も資金需要があっても確実でない相手には貸しません。
問題は日銀が狙った通りインフレになったり本当に資金需要が活発になった時です。今は強引に金利を下げています。人間で言えば体温が上がるべきところを解熱剤を使って抑えているようなものです。
人間でもそうですが、体が体温の上昇を求めているのに薬で押せていると、どこかで限界がきます。日銀の例で言えば金利上昇に耐えられるだけの企業体質の改善ができたところで徐々に金利を上昇させようというのでしょう。
経済活動というものは自然の流れ(アダムスミスのいう神の見えざる手)によって動いています。それを無理にせき止めていればいつか崩壊します。せき止められた期間と量が破壊力と関係します。
バブルを思い出していただければよくわかります。株価の確か3万円くらいまで上昇しました。その分崩壊してすでに20年以上経過するのにまだ当時の半値以下です。
おじさんでも分かるくらいですから財務省の高官は全員分かっているはずです。しかし、今安倍さんが絶好調なので、文句を言えないのです。官僚への政治支配のたまものです。
崩壊前に日本経済が復活する望みはありません。去年は円安それもその前から30円以上の円安でした。対ドル70円台から105円台にまでなったのです。このおかげで企業は何もしなくても利益を得ました。
物事は努力なしに幸運だけで利益を得ると努力しなくなります。「株を守る」の教訓の通りです。今回で言えばいざとなれば政府が何とかしてくれるだろうということです。
消費が大きく落ち込むでしょう。株価も下落します。それにアメリカとの金利差が縮まるので円高が進むでしょう。まもなく対ドル100円台をつけようとしています。異次元の金融緩和と続けると表明してもこのレベルです。
どちらも日本社会を揺るがす大問題です。水が上から下に流れるように金利上昇はデフレ脱却を目指す限り自明の理なのです。
日本経済の墜落に備えましょう。天災は忘れた頃にやってくるです。以上の言説は何の理論的根拠のないおじさんのたわごとなので、まともに信じてはいけません。明日もツマクマの所用のお手伝いです。