安倍政権の政策に贈る言葉ーわが亡き後に洪水よ来たれ
今日も真夏日です。午前中から午後にかけてはツマクマの所用のお手伝いです。それが済んで今これを書いています。今週は株価も値上がりし投資家の皆さんには御同慶のいたりです。
さて今日もいろいろ書きたいことはあったのですが、タイトルにしました。「わが亡き後に洪水よ来たれ」は時々聞く言葉です。出典は詳しく知りませんが日本のことわざで言えば「後は野となれ山となれ」と同義に使われているようです。
今の安倍政権というより安倍さんの政策をみているとまさにこの諺がぴったりです。安倍さんが何年首相を続けるか知りませんが、その後の首相になった人は後始末が大変だと思います。
お気づきの方も多いと思いますが、安部さんの政策は単純な保守ではないのです。経済においては新自由主義的な面を持ち、またグローバル経済的な側面を持っています。
「決められる政治」の対議語は「決められない政治」です。安倍さんはどうも決められないのは決断力がないからだと思い込んでいるようです。それで去年の「異次元の金融緩和」などと言ったことができるのです。
「決められない」のはそれなりの理由があるからです。世俗の言葉に「それを言っちゃおしまいよ。」と言うのがあります。分かっているけれどそこまで踏み込むと終わりだということです。
安倍さんは、ずかずかその分野に踏み込んでいきます。今頃になって安倍政権の誕生を拍手で迎えた保守派の人も戸惑いを隠しきれないでしょう。
保守派あるいは伝統墨守派の人にとって移民を毎年10万人単位で認めるなどあり得ないことです。また伝統的家族主義の産物である配偶者控除をなくすのも許せないことです。女性は家庭に男性は社会にという男女役割分業は保守派の人の伝統的家族観です。
どうも安倍さんはそれを否定する政策を取っているようです。選択的男女別姓さえ認めない自民党保守派の人は安倍さんの最近の家族に関する政策をどう見ているのでしょう。積極的な反対はないようです。
今でも敗戦時中国東北部にいた人たちはロシアを恨んでいます。伝統的保守層の地盤である農村部にも安倍さんはどんどん変革の政策を進めています。
TPPがそうですし、農協中央会を解体するようです。農業の分野でも大きく変わりそうでう。労働問題でも本来新自由主義であれば国家が企業に賃上げの要請をしたり、消費税を価格に転嫁しない企業を調べるGメンを置いたりはしないでしょう。
どうも安倍さんの政策には一貫した思想性というものがなさそうです。大胆と言えば聞こえがよいのですが、一種思いつきか誰かの意見を適当に採用していとしか思えません。
岸元首相のお孫さんらしいのですが、岸さんが強引な政治を行ったのでそのあとの首相は寛容と忍耐をスローガンにしたように記憶しています。
聖書にも私が来たのは平和をもたらすためではなく剣を投げ込むためだという言葉があったように記憶します。日本では外国と違って一度決めるとそれを変えるのはとても難しいのです。
東南アジア諸国に頼りにされて上機嫌ですが、所詮代理で中国と戦争してくれるのを望んでいるだけです。東南アジアの国が日本と中国との戦争に見方してくれるはずもありません。まして北朝鮮問題でこけにされた韓国がアメリカが進んで日本の応援をしてくれるとは思えないのです。
アメリカや韓国との仲が悪くなった時ロシアや北朝鮮が日本の味方になってくれるはずもありません。日本がロシアや北朝鮮と不仲になって孤立した時、アメリカ・韓国・中国が喜んで迎えいれてくれるはずはないでしょう。
どうぞご自由にということになります。
明日は忙しいのでブログはお休みです。