「テキヤ」の本を読んでー中国での露店経験から
今日は一日曇り空でおまけに蒸し暑かったです。金曜日くらいから雨のようです。今日も午前中は家事の手伝い、午後からはあちこちに買い物です。
土曜日から息子夫婦が来るのでそのお迎えの準備もあり大変です。株価の方はさすがに利益確定売りが入って100円安で引けました。おじさんの持つ株は建設と電機で少しですが値上がりしていました。
対ドル相場も101円~102円くらのところ行ったり来たりしています。相場もどちらに行くのか分からない状況です。取りあえず流れに任せるしかないようです。もう一段高になったら売却も考えるつもりです。
興味のある方は読んでみてください。今日はおじさんが中国の大学に滞在中、露店商売をしたことについて書きます。中国ではかっての日本のように道端で商売をやっている人をよく見かけます。
食べ物売りが中心ですが、雑貨なども売っています。印象的だったのは、飴売りです。飴売りは飴を切る道具をカンカン鳴らしながら売り歩くのです。
大学構内でも「チマキ」を売っていました。カゴに入れて売っていました。一つ5元(80円くらい)の肉ちまきです。手作りでとてもおいしかったです。中国の物価から言えばちょと高いかなと言ったところです。
ところでおじさんの露店体験です。中国の大学では卒業時にそれまで持っていた身の回りの道具や衣類などを校内の食堂前などに広げて売るのです。
最初びっくりしました。もともと中国では職住一体なのです。大学で言えば校内にアパートがあって教職員が住んでいます。その教職員向けに商店があるのです。
食堂はもちろん郵便局から付属病院(入院設備もあります。)教職員の子弟向けの幼稚園から高校まであります。おじさんも日本に帰る時学生さんをまねて露店を開きました。
売り場は歩道にビニールシートを広げて家にあったものを売るのです。たいしたものはないし売れないだろうと思っていました。主に売ったのは衣類・くつ・食器・雑貨類です。
旅行用のスーツケースに入れて売りに行きました。早めに行ったのでいい場所がとれました。ところが思いがけず次々に売れました。食器などはまとめて100元(16000円くらい)で買ってくれました。中国の最高額紙幣は100元です。
日本の感覚で言えば1万円の感覚です。買ったのはもちろん学生さんではありません。大学の近くの一般人がお得な品を求めて買いにくるのだそうです。家庭の主婦は物を見る目を持っています。
それにどうも日本人だと言うことが分かって一斉に集まってきました。スーツケースから出す間もなく勝手にどんどん手に取るのです。とうとう通訳をお願いした学生さんが「いいかげんにしろ」と怒鳴りました。
するとやっと静まりました。なかにはそのスーツケースを売ってくれと言う人もいました。また何度も買いにきて、最後にいいものが買えたのでお礼だと言ってアイスキャンデーをくれた人もいました。
ある学生さんによると、おじさんから買った品物にお金を上乗せして余所で売るのだそうです。日本製の衣類をただみたいな値段で買うのですから人が集まるはずです。
結局800元(9000円)くらい利益が出ました。ところで露店をやっていると大学の警備員が巡視にきて、何をしている商売をやめろと言ってきました。自分はこの大学の職員だと身分証明書を見せようかと思ったのですが、大学の先生に迷惑がかかってはと思ってやめました。
すると隣の学生さんが、一緒に商売してあげますよと言ってくれました。警備員は納得して帰っていきました。外部の大人が勝手に校内で商売をするのを取り締まっているようです。
またある学生さんは自分が集めたナイフ(サバイバルナイフなど)を売っていました。さすがに警備員から注意されて商売をやめていました。
おじさんから見てもとても売れないような古い物もありました。全然売れないのが、日本と同じ古本です。気の毒なのでおじさんの教え子さんから街の観光案内書を買ってあげました。
おもしろかったのは、日本からビートルズのCDを持ってきていました。中国人のおじさんおばさんには無用の長物なのです。それで近くの学生さんにあげました。
するとその学生さんはさっそく売り物にしていました。中国語で音楽の説明をすれば英語が分かる学生さんに売ることができるのでしょう。
本当に得がたい体験でした。中国の大学は6月後半が卒業式なのです。3年前の出来事です。今頃も大学では露店が開かれているのでしょう。
そんな時でも中国人の人から日本人だと言うことでいやな態度を取られたことはありませんでした。警備員にしても納得したら2度と注意しませんでした。日本人だからと言って注意したのではなさそうです。
大学の時大学祭で模擬店をやって以来の商売でした。明日は薬もらいに行きます。