集団的自衛権について
今日は午前中は曇り空でしたが、午後から晴れてきました。気温もぐんぐん上がって、午後からはクーラーを入れています。昨日まで息子がいたのでそのあと片づけで忙しかったです。
使った布団を干したり、シーツを洗ったりです。もちろんおじさんはその手伝いです。株価の方は160円程度値上がりしました。市場のファンダメンタルはやはり強いようです。30日に公務員のボーナスも出たし、企業でも7月に入ると一斉にボーナスがでるので、それを見越しての買いなのかもしれません。
おじさんの持ち株の電機株が商いを伴って上昇していました。値上がり30位以内です。この株は日本ではよく知られた企業だし、値段も手ごろなので証券会社がビギナーに勧めるには手ごろだと言うので勧めたのかもしれません。去年の安値からはほぼ100円近く値上がりしています。
ところで今日集団的自衛権について閣議決定をするようです。今日はそれについて書きます。一つは公明党のスタンスです。政権離脱を覚悟できないなら自民党案を受け入れるしかありません。公明党が離脱を覚悟しても自民党にとって痛くもかゆくもないという意見があります。
国政レベルでは自民党が圧倒的多数ですが、地方議会では公明党の力はあなどれません。とくに大都市の場合そうです。国政でも地方の小選挙区では公明党が野党にまわれば厳しい議員もいます。ですから本当に反対なら離脱を覚悟してもよかったのでしょうが、やはり政権与党のうまみを捨てられなかったのでしょう。
ところで政治的な面でなく軍事的にはこの決定はどのような影響を与えるのでしょうか。自衛権という言葉があるために秘密保護法ほど反対運動は盛り上がりませんでした。
日本の政治文化から考えるとこの閣議決定は極めて危険なものになると思います。日本の政治文化というか制度文化の場合、為政者がその気になればいくらでも拡大解釈が可能なのです。
日本の場合法を厳密に実施すると言うより、その状況状況にあわせて法を運用するところがあります。ですから、日本の安全と言ってもかなりの拡大解釈が可能なのです。つまり少しでも現状を変えれば、現状変更が無限に広がる可能性があるのです。
保守派の人も実は日本の制度文化についてよく分かっているのです。その典型が男女別姓です。選択的男女別姓(結婚しても一つの姓に限定しないのも可能)でさえ反対しています。その根拠は少しでも例外を認めたら家族制度全体が崩壊すると考えているからです。
これで外交交渉でもかなり強気に出れるでしょう。実際に軍事行動にでなくても、出る可能性があるだけで相手はひるみます。これまでは全く不可能だったからです。
アメリカも日本がアメリカの軍事行動に参加する可能性が出ただけでもありがたいです。アメリカは世界の警察官の地位から降りたがっているのです。イラクやアフガニスタンさらにはウクライナとアメリカの力が必要な地域が沢山あります。
シリアでもロシアに煮え湯を飲まされたのはアメリカと協力して軍事行動に参加してくれる国がなかったからです。最初はアメリカの手助けのはずが、いつの間にか日本が全面に立たされていることになる可能性がでてきます。
戦前のシベリア出兵でも最後までシベリアにとどまったのは日本でした。おまけに中東で軍事行動をしないからイスラム過激派のテロの対象にこれまでなりませんでした。
中東あるいはその他のイスラム圏でアメリカ軍と一緒にイスラム過激派を攻撃するなら日本へのテロ攻撃の可能性が高まります。日本は平和国家だから安心だと思っていた国もいつ日本がアメリカと一緒に攻めてくるか分からないとなったら警戒を強めるでしょう。
一番困っているのは防衛省でしょう。専守防衛で何十年も来たのに突然海外で軍事行動をするかもしれないと言ってもすぐにはできないでしょう。装備・編成・訓練などを変えなければなりません。それ以上に軍事行動には情報それも緻密な情報が必要です。
そんなものは一朝一夕には準備できないと思います。不十分な装備・編成・訓練・情報で軍事行動をするなら大きな被害がでるはずです。ソマリアから撤退したアメリカ軍やイランの人質救出作戦の失敗などがその典型です。
息子は今30歳です。まだ兵員が不足すれば駆り出される可能性があります。何とか召集されない年齢まで軍事行動が拡大しないことを願っています。
明日もいろいろ忙しいです。