新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アメリカでいくつかの動きがありました。

 最近アメリカでいくつかの注目すべき動きがありました。今日はそれについて書きます。もちろん、まだこの動きは完結していません。端緒についたと言うところです。

 まずイランの核開発をめぐる合意です。アメリカの動きの中で一番大きなテーマだと思います。今は取りあえずの合意の段階で最終的な合意に至っていません。

 もしアメリカを中心とする欧米諸国とイランが核開発において最終合意をすると、イランにとって経済的利益があります。アメリカを中心とする制裁が解除されるのです。

 これは今以上の原油安をもたらすでしょう。今イランの原油は制裁のため欧米や日本で買うことができません。イランは原油を売ることができないので、経済的に厳しい状況にあります。

 イラン原油は相当な量があります。たとえサウジアラビア原油生産を減少して値崩れを防ごうとしても難しいです。イラン原油サウジアラビア原油のシェアを奪うのをサウジアラビアは見過ごすことはできません。

 世界の原油マーケットはイラン制裁の解除がどうなるか見守っているでしょう。次はアメリカとキューバの首脳会談です。これまで両国の首脳同士の会談はなかったのですから、大きな変化です。

 それも今のところキューバが大きな譲歩をして首脳会談にこぎつけたのではなさそうです。アメリカ側からの歩み寄りがあったようです。世界に残る数少ない社会主義国の一つです。

 オバマ大統領が生まれる前からアメリカとキューバは断交状態だったのです。もし外交関係の成立ということになれば、外交史に残る偉業ということになります。

 最後はクリントン氏の大統領出馬表明です。彼女はオバマ大統領との候補者争いにかって敗れました。おじさんは民主党候補としてクリントン氏がオバマ氏に勝つと見たのですが、結果はご存知の通りです。

 一方の共和党はまだ有力候補が現れていません。今の状況では民主党候補はクリントン氏以外ありません。共和党の方はまだ有力候補がいない状態なので、一歩民主党が先んじている状態です。

 ブッシュ氏が有力視されていますが、ブッシュ一族が大統領を輩出するのも問題があります。日本と違ってアメリカは世襲政治は好まれないのです。

 選挙は水物なので、どうなるか分かりません。ただ以前アメリカで有色人種の大統領が出ることはありえないだろうと言われました。また、有色人種の大統領は白人層から狙われて暗殺の可能性もあると言われたものです。
 
 しかし、現実には今のところオバマ大統領が2期を無事勤め上げそうです。そうなるとアメリカに女性大統領が出てもおかしくないようです。日本ではまだ女性首相が出てくる状況にはありません。

 ところでクリントン氏がどのような経済政策や外交政策を取るのか不明です。とくに日本にとって重要な中国に対する態度が不明です。一説には中国に厳しく対応するともいわれます。

 AIIB設立で分かるように、中国の力はこれまで以上に高まっています。日本にとっては、経済政策と外交政策がどうなるのか、注目しなければなりません。

 地方選挙も盛り上がりに欠けたまま終わりました。株式相場も2万円を超えて小康状態です。おじさんの持ち株の一つの某電機株が今日も年初来高値を更新しました。マイナンバー関連で上がっているそうです。

 もう少し値上がりしたら売却を考えています。今のところ他の持ち株は値動きなしなので、この某電機株を売却したら、今年の商いは終わりになるかもしれません。