新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国広場舞について

 このところ毎日株式の話なので、今日は話題を変えて書きます。今日のテレビで中国の広場舞について報道されていました。

 広場舞というのは、広場でスピーカーなどの放送設備を持ち込んで大勢で踊ることです。おじさんが中国に行った8年前からやっていました。

 大きな広場から大学構内のちょっとした空地までおばさんたちが集まって踊っていました。中国に行ってすぐ、官舎の近くで音楽がするので何だろうと思いました。

 行ってすぐは大学構内とは言え夜間外出するのは怖かったので何なのか分かりませんでした。ある時学部の宴会があって夜かえっているときに、それがおばさんたちの踊りだと気がつきました。

 明かりもあまりない暗いところでやっていました。よく見るとリーダーの人が2人くらいいて、その人がリードしていました。官舎の近くの人が集まっているようでした。ラジカセで音楽を流していました。

 その踊りは帰国するまで続きました。テレビでも言っていましたが、健康のためなのだそうです。実際中国の人の健康への思いは強いようです。

 おじさんの大学のグランドには夜になると大勢の人が来てジョギングをしたり歩いたりしていました。総数は300人とか400人くらいいます。黙々と歩いています。中国では職住一体なので、大学関係者が大学構内のアパートに住んでいます。そんな人たちなのです。

 ちなみに大学内には警察の交番所(と言っても2階建ての建物)もあるし、夜10時頃には国防生(将来軍人になる学生)が訓練をしているので比較的安全です。

 国防生は特別な宿舎に住んでいました。国防生宿舎と看板がでています。昼間国防生の訓練を見ましたが日本の体育系の学生さんの方が能力は高そうでした。

 国防生は聞くところによると理系の学生さんなのだそうです。今中国は経済発展がすごいので、理系特に工学や建築系の学生を確保するのが困難なので奨学金を出しているのだとも聞きました。

 広場舞に戻りますが、広場舞はどこでもやっていました。以前書いた岳陽市に行った時も大きな広場に大勢集まって踊っていました。大型スピーカーからがんがん音楽が流れていました。

 中国政府は何とか規制したいようですが、それは無理でしょう。ご存じの方も多いと思いますが、中国人は自己主張が強いのです。ある時警察が路上で商売をしているのを排除しようとしたのを見たことがあります。

 新興国なので賄賂で何とかするのかと思ったら、賄賂など出さず警察に猛然と食ってかかっていました。路上で商売をしていたのは女性なのです。

 タクシーの乗っていて運転手が警察に捕まったことがあります。もちろんスピード違反です。ここでも賄賂で解決するかと思ったらあっさり違反切符を切られて終わりです。

 中国のおばさんたちは怖い物なしです。このおばさんたちを敵にまわしたらたとえ中国共産党と言えども勝てないでしょう。それは中国共産党が一番分かっているので、そんなことはしないと思います。

 旦那が共産党の幹部でその奥さんが広場舞をしているなど当たり前のことです。中国では共産党の偉い人でも普段はノーネクタイで一見しても偉いのかどうか分かりません。

 大勢の人間が一つ所に集まってリーダーの指導の下にあるので共産党の偉い人は脅威に感じているのかもしれませんが、おじさんが見るところ政治的意図などありません。

 上に政策あれば下に対策ありです。共産党も広場舞については大目に見ると思います。