経済成長で財政再建は可能か
今日も日経平均は下げていました。株式市場については全く不透明なので今日もパスです。さて、先日政府は経済成長で財政再建は可能という視点を表明しました。
しかし、物事はそんなにうまく行くものではありません。まず経済成長が可能なのかと言う問題があります。経済成長には供給以上に需要が伸びて物価が上昇し企業業績が伸びる必要があります。
アメリカもさすがに自国通貨高を容認できなくなっています。国内需要が高齢化のために大幅増加する可能性はありません。団塊の世代が若かった頃、家を買い、車を買い、電化製品を買ってくれました。その団塊の世代が高齢化するのですから、国内需要はこれ以上伸びないと思います。
それでは輸出かと言えば、先述したようにアメリカ以外の国は景気後退局面にあります。日本だけが他国を差し置いて輸出を伸ばすわけにはいかないでしょう。
また経済が成長し始めると別の問題がでてきます。今アベノミックスで異次元の金融緩和をやっています。この政策の出口が求められるのです。
政府はデフレ脱却宣言を出したいようですが、出せば出口政策が遡上に上りやはり金利上昇を招きます。そんな中とても経済成長など夢のまた夢といえるでしょう。
昨日の大都市圏住民と地方移住といい、経済成長による財政再建といい、画餅があまりにも多すぎます。今経済が失速したり、高齢者が将来に不安を抱けば政権運営が危うくなるので、画餅を国民に見せてお腹が膨れるようにしているのでしょう。
安保法制もいいですが、それ以前に財政破たんで国の将来が危うくなるのに、安倍さんはのんきだと思います。ある記事によれば安保法制は中国を対象とし、中国と戦争するつもりだなどとオフレコでしゃべったようです。
戦後70年残り10年で日本は再び崩壊するのでしょうか。財政赤字による崩壊か、中国との戦争による崩壊か、その両方で中国と戦争してその戦費で財政破たんするというのもあります。
だんだん開戦10年前に日本に似てきました。戦前の日本は生意気な中国に鉄槌を食らわせようとして、泥沼に陥りました。今も生意気な中国に痛い目を合わせようとしています。そのあたりもかっての日本そっくりです。
さてさて、これからの10年どうなることやら。そういえば戦前東京オリンピックが戦争で中止になりました。今回そうならないことを願っています。