新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

能力は質問によってわかるーリハビリ実習生と先生の対話

 今日の相場は日経平均90円ちょいの値上がりでした。大きな動きはないので昨日書こうと思ったことを書きます。実は先日書いた50肩治療のためにリハビリに行っています。

 リハビリ担当の先生は30歳前後の若い方です。何だかとても厳しそうで、他のリハビリの先生は患者さんと冗談を言ったり世間話をしたりするのですが、その先生は一切なしです。

 ただその先生のおかげでだいぶ良くなりました。ところで、昨日リハビリの学校の実習生がおじさんの先生のところに来ました。その実習生の方は女性です。

 先生から実習生をつけて良いですからと言われたのでもちろんOKですと答えました。そして実習生は先生の治療を見ながら先生から質問を受けるのです。

 また先生は作業療法士として大事な心構えを教えていました。まず心構えについ話されたことについて書きます。先生は入院中のリハビリと外来のリハビリの違いについて話していました。

 入院中のリハビリは治療とリハビリの組み合わせである。だからリハビリの結果が悪くてもそれはリハビリを施した人のせいか治療した医者のせいか分からない。だから直接リハビリをした人間を患者は結果が悪くても恨まないだろう。

 また入院中ならリハビリの内容が悪くても患者は逃げないが外来であるならリハビリの内容が悪ければすぐ患者は逃げてしまう。つまり自分のリハビリ能力が外来の場合もろに現れるのだとおっしゃっていました。

 30歳前後の若者のリハビリの先生の言うことかと思いました。実に本質をついた内容だからです。将来リハビリ担当者になろうとする者の心構えをよく言い表していました。

 また、今この患者さんはこんな症状だがあなただったらどのような治療計画を立てますかという質問もしていました。さらにリハビリの成果を評価しなければなりません。評価というのはリハビリの結果が出ているのかと言うことを調べるのです。

 先生が仰るには評価をしますと言ったら、それだけなら行きませんという患者さんもいます、だから評価と同時にリハビリもしなければならないのですと仰るのです。

 そのといろいろ質問をしたり、説明したりしましたが、リハビリの専門学校の実習担当の先生でもないのになるほどいい質問だ、いいアドバイスだと思わされました。

 部外者が聞いてもなるほどと思わせる質問をし、アドバイスができるおじさんの担当の先生は相当優秀なのだと思いました。自分の技術や経験に自信がなければとても言えることではないのです。

 人の能力は質問の内容で分かると言います。本質がわかっていなければ質問もできません。今回の先生と実習生の対話でそれが良く分かりました。

 おかげでいつもをリハビリ中緊張するのに二人の対話の方に気を取られて緊張するのを忘れていました。先生からいつもより力が抜けていましたねと言われました。

 おじさんは世間話よりこんな勉強の話の方が緊張がほぐれるのです。前立腺検査の時とても緊張したのですが、先生が中国の大学生はどうですかと話題を振ってくれた瞬間緊張がほぐれました。

 普通勉強の話をしたら緊張するかいやになるのですが、おじさんは全く別の次元の人間だと昨日実感しました。明日は所用があるので、ブログをお休みするかもしれません。