「ラオックス」の株価の変遷から見えるもの
今日の株式市場は一時安かったのですが引け値は80円ちょいの高値でした。タイトルの「ラオックス」と言う会社の名前をご存じの読者の方はよほど経済に詳しい方です。
この会社は実は中国系の企業で、特に中国人観光客向けの免税店を運営しています。株価を形成するのは現在の業績と将来の業績予想です。
現在の業績が悪くても将来業績の上向きが予想されるなら高値を付けます。事実この会社は爆買いが流行語にまでなった去年の8月頃には550円近辺にありました。
株価が500円を越えると言うのはなかなかな値段です。今いくらになっているでしょう。何と五分の一以下になっているのです。
今日の引け値は99円でした。年初来安値は95円です。1年で株価が五分の一になるのも珍しいです。ところで年初来高値はどうでしょう。
今年の1月に付けています。240円です。つまり約半年で値段が半分になり、9ケ月で五分の一になったのです。この会社が中国人観光客向けの免税店を経営していたからこそこの値段になったのです。
簡単に言えば投資家は中国人の爆買いが終わったとみているのです。そもそも経済的な意味でいえば円安が中国人の購買力を高めました。
ドルとリンクしている元は円安のおかげで使い前が増加したのです。それと日本政府のビザ発給の緩和が相まって、中国人観光客の激増があったのです。
逆にこれからも爆買いを続くと思って設備投資をしたり、中国語が分かる人材を雇用したりした企業はこれから大変でしょう。
爆買いも一種のブームだったのです。あるサイトを見ると爆買いの次は爆医療だと書かれていました。これは当たっているかもしれません。
中国にいて分かりましたが、中国の医療水準や医療事情はまだまだ遅れています。特に検査関係などは日本が相当進んでいると思います。
お金を出してでも良い治療を受けたいという中国人も多いです。医療の中でも歯科関係も有望だと思います。また、美容整形も中国では大流行です。
美容整形は韓国が有名ですが全体の医療水準から考えても日本の美容整形は優れています。日本人でも保険が効かないのですから、美容整形の値段は高いです。
それでも中国人の金持ちなら何と言うことなく出せるでしょう。中国の場合すべてのテンポが速いです。爆医療にしても、あっという間に流行が過ぎるでしょう。
日本人の感覚と中国人の感覚の違いは大きいです。明日は友人と会う予定です。