新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税引き上げ延期で決まりのようです。

 今日朝日新聞が一面で消費税引き上げ延期を報じていました。毎日新聞も報じているようです。これで、消費税引き上げ延期は決まりのようです。

 野党も消費税引き上げ延期を訴えていたので、衆議院の解散はなさそうです。与野党が一致して引き上げ延期に賛成なのですから、選挙の争点にはなりません。

 おまけに直近に参議院選挙があるのですから、民意はそこで問えます。サミットも終わったところで、決定したのでしょう。もちろん、まだ安倍さん自身が何も言っていないのですから、一抹の不安はあるでしょう。

 株価政権の安倍政権ですから、今更値上げを実施するなどと言って株式相場を混乱させるようなことはないでしょう。今消費税引き上げ延期に反対している勢力はないからです。

 財務省といえども政治の流に逆らえないでしょう。ただ、消費税引き上げ延期という選択は短期的に正解でも長期的には失敗に終わります。

 先の大戦でもそうですが、短期決戦を望みながら実際には長期化し結局力を消耗して大敗しました。アベノミックスもいろいろ言い訳をしていますが、結局短期決戦を願いながら長期化しています。t消費税引き上げというのは、財政赤字が増大してどうしようもなくなって行うことです。

 今回の延期で次の引き上げの機会は2019年だと言われます。3年後に景気が大きく上向いている可能性は低いです。実際今日の株式市場は消費税引き上げ延期報道を受けても62円高程度です。

 消費税を引き上げずに財政赤字を何とかできるのでしょうか。おじさんも含めた団塊の世代は今年から70才台に突入します。

 今後高齢者は増加するばかりです。後10年でやっと団塊の世代が80才台になります。その頃から少しずつ団塊の世代も亡くなって行くでしょう。

 取りあえず10年近く社会保障費は増大するはずです。今回の消費税引き上げ延期で日本の国債の格付けはダウンするでしょう。今国債を海外の投資家が買っているそうです。

 出口政策に取り掛かったとたん国債の価格は暴落するでしょう。永遠に金融緩和政策を続けることはできません。どこかで破断界がくるでしょう。

 日本にとってこれが第二の敗戦になります。まあおじさんが生きて居る間に起こらないことを祈るだけです。男性の標準寿命まで後10年ちょいです。

 何とか後10年日本の財政が破たんしないのを願っています。昔ある言葉を聞いたことがあります。おじさんのような考えを「わが後に洪水来たれ」というのだそうです。

 明日はのんびり過ごします。