新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

都市の教会・地方の教会

 今日は日曜日なので恒例の教会ネタです。最近ある教会関係の資料を見て居たら、都市の牧師はある程度都市で過ごしたら地方に行くべきだと書かれていました。

 今政治や経済でも地方創生が問題になっていますが、教会も同様です。キリスト教会といえば、どこか海外の本部があってそこからお金をもらっていると思っている人がいます。

 そうでなくても日本の本部からお金が出ると思ったいる方もいます。お寺の場合ですと、末寺は本山にお金をおさめなければなりません。

 教会も同様で教区(四国教区・北海道教区と言った単位)と言われる大きな単位や教団に負担金と呼ばれるお金をおさめなければならないのです。教会の規模や献金によって負担金は決まります。

 ところで、教団の雑誌である「信徒の友」には各教区の教会の会員数や収入が乗っています。教会で一番お金がかかるのが牧師謝儀(給与)です。

 この牧師謝儀を十分負担できないと牧師がきてくれません。そのような牧師のいない教会を無牧の教会と言います。大きな教会でも一時に無牧の場合がありますが、すぐに後任の牧師がきます。

 それではどのくらいの収入が必要かと言えば年間400万円くらいは最低必要です。牧師の場合教会付属の牧師館がありますから家賃はいりません。

 現在の大卒の初任給が20万円程度だとすると年2回のボーナスをそれぞれ1月分とすると14月で280万円になります。これに社会保険負担や教会の維持費を120万円考えるとどうしても最低400万円は必要なのです。

 ところで、都市の教会の場合はどうでしょう。地方であっても県庁所在地や県内で10万以上の規模の都市の場合、それなりの収入があります。

 特に大都会の教会ですと1000万円どころか2000万円規模の収入のある教会もあります。そこでは、牧師の他に副牧師を置いたりしています。

 家族があれば、月最低30万円は必要なので、どうしても700万円以上収入がないと難しいです。地方の場合、数人しか教会員がいない教会もあります。

 これからは、教会の廃止や統合も必要になると思います。まだその動きは進んでいませんが、教会員の高齢化も進んでいます。

 そもそも教団全体の教会員の数も激減しているのです。以前は若い方がよく教会に来ていましたが今はほとんど来ません。

 少子高齢社会は教会にも及んでいます。また牧師になる人も減っています。教団の場合牧師の標準的な資格が大学院卒なので、なかなか大変です。

 今は定年後神学大学に入ったり、企業に勤めた後神学大学に行く人がほとんどです。今はお寺も僧侶のいない無住のところが増えているそうですが、教会もそうなりつつあります。

 明日は教会の資料作りをします。