新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

政治の一寸先は闇

 昨日はお出かけしていて、ブログをお休みしました。今日は夕方忙しいので今これを書いています。日経平均は今のところ6円安程度です。一時80円近く下げたのですが、その後急速に戻しています。
 対ドル相場も112円台です。今の経済情勢では一番居心地の良い水準なのでしょう。ところでいよいよ解散総選挙です。
 つい数日前まで安倍政権の一人勝ちと思っていました。小池さんの新党が出来てもすぐに候補者はそろわないだろうし、民進党もスキャンダルと離党騒ぎでとても勝てないだろうと思っていました。
 おまけに党内には共産党などとの協力を嫌がる勢力もありました。それが、前原さんの希望の党との合流で一転しました。
 思いもよらない展開です。これは与党も全く予想外だったと思います。まるでイギリスの総選挙を連想させます。保守党の圧勝と思って総選挙をしたら労働党に追い上げられて、過半数割れをしました。
 希望の党への支持率と民進党の支持率を単純の合計すると自民党に迫ります。これに共産党社民党が加わると自民党にとって悪夢になります。
 先日の毎日新聞世論調査結果から書いているのですが、今回の民進党希望の党の合流後の支持率調査はまだありません。
 さすがに国民も安倍政権には飽きていると思います。大きな支持を得たアベノミックスも今ではすでにその役割を終えたとみなされています。本屋さんに行っても今ではアベノミックスの本は一冊もありません。
 選挙は話題を作った方が勝ちだと言われます。今回の希望の党の設立でマスコミは一斉にこちらを追っています。自公政権に関する報道はほとんどありません。
 選挙は無党派層がどう動くかで決まります。無党派層は面白そうだという方に一気に流れます。小選挙区制になってこの傾向が強くなりました。
 まさに勝ち馬に乗る現象です。自民党の場合2回選議員が大勢います。初当選して2回目の選挙です。2回生議員の中にスキャンダルを起こす議員が多いことは知られています。
 今回の流れの中で二回生議員は相当な逆風にさらされるでしょう。希望の党はリベラル派を締め出すようです。しかし、逆に希望の党から締め出された議員が共産や社民と組んで当選する可能性もあります。
 希望の党+リベラル・共産・社民応援+共産・社民となると結構な数になるのではと思います。自民の中からも希望の党に移る候補者もでるでしょう。
 自民が強いからとあきらめていた候補者が希望の党から出るかもしれません。自民党議員の中にはなぜ今解散なのかと不満を持っている人も多いと思います。
 もし、現有議席から大きく議席を減らすと安倍三選はなくなる可能性もあります。今のままでは自民党は40議席近く減らす可能性があります。
 政治の一寸先は闇です。「まさか」があります。イギリスのEU離脱・トランプ大統領の出現・イギリス保守党の敗北など事前には考えられなかったことばかりです。
 案外自民党単独過半数割れと言った事態も起こるかもしれません。解散後の安倍さんの厳しい表情を見るとふとそんなことを思います。前回の総選挙の時は余裕しゃくしゃくだったのです。
 明日は家事をこなします。