今日は日曜日なので教会でした。新しく行きだした教会です。今日の説教はイ
エスが裁判の後ローマ兵に侮辱される話です。
有名な場面ですが、日本ではほとんど知られていないので、別の話について書きます。礼拝が終わった後、映画を見に行きました。
あるサイトで知った映画です。このサイトで紹介される映画は近くの映画館に来ません。県庁所在地にある映画館にだけ来るのです。
以前もその映画館に見たい映画が来ていました。仕事の関係で見れませんでした。今回は時間が合ったので見に行きました。
内容は
ユダヤ人がベルリンを追放された後、ベルリンに残った
ユダヤ人の話です。
ヒトラーの時代のドイツ人は皆
ナチスに同感したわけではありません。
中には
ヒトラーに反感を持った人も多かったのです。その流れの中で
ヒトラー暗殺計画も起こったのです。また、反
ナチス運動もありました。
今日の映画はもっとすごいのです。ベルリンから
強制収容所に移送される前に失踪した
ユダヤ人が何と7000人くらいいたようです。
もちろん、
ナチスもベルリンに残留している
ユダヤ人を捜査し逮捕しました。考えてみれば、隠れるところや、食料がなければ、残留できません。
実は大勢のドイツ人が
ユダヤ人をかくまっていたのです。題名の「黄色い星」というのは
ナチスが
ユダヤ人と分かるように、衣服に黄色い
ユダヤのマークの星を縫い付けさせたのです。
もちろん、かくまわれている
ユダヤ人を密告する人もいました。映画は実話に基づくものです。何とドイツの高官の中にも
ユダヤ人と知って利用する人もいました。さらにはドイツ軍人の中にも同様な人がいたのです。
このあたりが日本人と全く違うところです。7000人のうち敗戦時まで1400人もの
ユダヤ人がベルリンで生き延びたのです。
映画では4人の人物がそれぞれの事情を抱えながら生き残ります。一番感動的だったのは、ベルリンに
ソ連軍が入った時、
ソ連兵はドイツ人に仕返しをしようとした時のことです。
ユダヤ人の若者が自分たちはドイツ人でなく
ユダヤ人だと言います。
ソ連兵は
ユダヤ人は皆ベルリンから追放されたはずだ、それなら
ユダヤ教の祈りの文句を言えというのです。
日本で言えば「
南無阿弥陀仏」のようなものです。もちろん、この若者は
ヘブライ語で祈りの文句を唱えます。すると
ソ連兵は彼を抱きしめて大声で泣くのです。
その
ソ連兵は
ユダヤ人だったのです。それでこの映画は終わります。最後に
ユダヤ人を助けたドイツ人は皆「諸国民の正義の民」として
イスラエルで今でも記憶されているというのです。
もちろん、日本人
杉原千畝も記憶されています。諸国民というのは
ユダヤ人以外の人という意味です。あの
ナチスの圧政の中でも、
ユダヤ人をかくまった人たちの勇気には感動しました。