新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

おじさんの街の観光地について

 今日は連休最終日です。と言っても、もともと月曜日は休業日(授業のない日)なので関係ありません。中国では、授業が祝日に当たると、別の日に振り替えてやらなければなりません。日本であれば、その分授業日数が減るだけですが、こんなところはきちんとしています。もちろん学校行事で授業ができない時も別の日に振り替えます。ひどい時は夜6時半からの授業や土日に振り替えられることもあります。
 さて、今日はせっかくの祝日なので動物園に行ってきました。その報告も兼ねておじさんの街の観光地について書きます。観光地の一つが先日書いた「磁器口」です。そう言えば、おじさんの街にも「1日周遊バス旅行コース」があります。その際必ず行くのがこの「磁器口」です。
 動物園の売り物はパンダがいることです。その他は日本の動物園と同じです。数頭います。(多分6頭くらい)日本の動物園なら見物客で大混雑のところですが、こちらはそれほどでもありません。もちろんパンダが檻から出ていると人だかりはできますが、それほどでもありません。それに、パンダが寝ころんでいる程度では見物客はそれほどでもありません。ですから、うまくタイミングが合えば、パンダが笹を食べているところなども見れます。
 入場料は30元(約450円)でした。以前は20元(300円)でしたが、どうも値上がりしたようです。今日は祝日の最終日なのにそれほど混雑もありませんでした。動物園の前にモノレールの駅がありとても便利です。おじさんの大学からも直通バスがあって便利です。バス代は何と1.5元(30円)です。日本では考えられない安さです。それでも1時間くらい乗っての話です。
 その他の観光地は実は日本人にとっておもしろいものではありません。なぜなら、この街は工業都市だからです。川崎とか千葉のような感じです。もう一つは政治的な場所です。ここは、日中戦争時に南京から国民党政府が政府を移転させたのです。また、国共合作(国民党と共産党が共同して日本と戦ったこと・・西安事件をきっかけに起こりました。)の際共産党側の代表部が置かれました。
 その歴史的な遺跡が記念館として残っています。また、国民党が政府を置いていた時代に政治犯を収容した場所もあります。(白公館と言います。)そこには共産党政治犯が大勢逮捕されていて、国民党がこの街を撤退する際処刑したようです。その記念日もありますし、慰霊碑(中国では革命で死んだ人を烈士と言います。烈士墓)もあります。これらも観光地になっています。
 さらには、蒋介石毛沢東が会談したホテルの跡もあります。共産党の代表部の代表があの有名な周恩来なのです。入り口には彼の銅像が建っています。こんな話は日本人にはおよそ興味がないでしょうね。多分外国人にとって西南戦争の跡や明治維新の偉人達の住居などがおもしろくないのと同じです。これらの旧代表部の近くにおじさんの市の共産党市委員会がありますが、とても警戒が厳重です。市役所などと比べ物になりません。拳銃を下げた兵士が入り口にいます。おじさんは最初軍の施設かと思ったのですが、看板を見て納得しました。
 三峡博物館は一度行ったことがありますが、なかなか立派なものです。三峡ダムができるのを記念して建てられたものです。この地域の歴史なでもよく分かります。おもしろいのは、モノレールの駅からトンネルを抜けて行くのですが、そこはいざおじさんの街は空襲に合った際の巨大な避難場所(防空壕)の役割も担っています。トンネルの中には、防空に関する規定が書かれています。
 三峡博物館の向かい側にある、大礼堂(シテーホール)は中国風の堂々とした建物です。中に入ったことはありませんが、なかなか見ごたえがあります。
 これらがおじさんの街の観光地です。名所旧跡はなく、ほとんどが近現代の政治的な施設です。明日からいよいよ授業再開です。