新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

時代閉塞の現状ー政治編

 昨日の夕方から雨になって、明け方は一時上がっていたのですが、また朝から雨になりました。今週中に何とか帰国のためのパスポートを受け取れそうです。金曜日に出入国管理局へ行って自分で受領します。何だか今年は(例年は大学に直接依頼しているので知りませんでしたが)800元(1万2千円)必要なのだそうです。去年までは400元(6000円)で良かったのですが。
 それでも昨日教務助手の院生の方から電話があって、今年は初めて研究補助金がでるようになったと連絡がありました。1700元(約25000円)くらい貰えるとのことでした。中国の大卒初任給が月2000元(3万円)ですから、結構な金額です。おかげで日本へのお土産代が出そうです。
 中国では思いがけない時にお金をくれたりします。こちらはそれまでの干ばつが一転して豪雨になって大変です。世界中が異常気象のようです。
 さて、今日はこの前に続いて時代閉塞の現状について書きます。読者のみなさんは、ほとんど日本の方なので、現在の参議院選挙の予想はご存じの通りです。全く股裂き状態です。国民の意識もまさに世論調査の通りだと思います。簡単に言えば総論賛成各論反対です。これは日本の政治の基本なので仕方がないと思います。
 この場合総論は民主党が政権を担当することです。比例区は国民の総意がでるので、これでは他の政党を圧倒して民主党支持です。つまり民主党政権を交代させる気持ちはないということです。それなのに選挙区で民主党が苦戦するのは、個別の事情については必ずしも民主党を支持しないということです。
 このまま民主党参議院過半数を取れなければ連立協議をしなければなりません。一番政治を安定させるのは公明党との民公連立政権です。これができれば一気に政治は安定し管内閣は長期政権(といっても生いぜい2年ですが)になることができるでしょう。その後の衆議院解散後も民公連立政権が続けば、かっての自公背長期政権に続く長期政権になるでしょう。
 これ以外に日本が政治的安定を保つことはできません。なぜなら公明党の政治姿勢が民主党に一番近く、また議員数から言ってもも安定的な運営ができます。さらに外国人参政権問題でも共同歩調がとれます。今連立参加を表明すれば、他の野党から攻撃されるので控えていると思います。しかし、どうなるか分かりません。
 もし公明党が連立に参加しなければ民主党は小党と連立することになります。しかし、小党は自党の存在意義を示すために極端な要求を出すでしょう。国民新党と組んで郵政再改革を行えばまた支持が下落します。みんなの党を組んで公務員改革をすれば官僚や自治労から反発を買うでしょう。
 さらにどの党も民主党と連立するのを断れば、個別の法案について連立をする部分連立しかなくなります。そして、平成23年度予算成立後解散総選挙となるでしょう。その前に管内閣も総辞職ということになるかもしれません。何も仕事をしないうちに総辞職など前代未聞だし、世界中の恥です。
 しかし、完全に日本の政治は(政治だけでなく社会全体も)世界の中で取り残されています。いまさら言っても仕方がないのですが、小泉改革小泉政権)の後遺症です。政治は面白くなったけれど、指導力も理念も国民の我慢もなくなりました。国民は王様になったけれど、王様が多すぎて社会が動かなくなったのです。
 この閉塞した時代を打破するためには、民主党単独過半数か民公連立政権にしなければならないと思います。おじさんも早ければ金曜日遅くとも日曜日までに在外選挙に行きます。今日は食料品の買い出しです。