新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

振替授業がありました。

 今日も夏日です。さすがに日本では最高気温が30度程度になりましたが、おじさんの街は何と明日の予想最高気温は40度です。去年も40度がありましたが、それは9月中旬のことです。すでに下旬へと突入しているのにこの暑さです。中国に来た8月下旬は29度だったのです。明日は授業がないのでマンションに閉じこもる予定です。
 
 さて今日は中秋節の振替授業です。振替授業は大学独自の判断かと思ったら、全ての学校が振替授業をするようです。今日はD区だったので、スクールバスを待っていると保護者に連れられた小学生が登校していました。日本だったら、休日にあたったらそこは授業カットになるのですが、中国ではそんなことはありません。
 
 全体に中国はいいかげんなのですが、授業だけはやたらに厳しいです。先日も授業をしていたら、教務の関係者とおぼしき人が、出席者の人数を確認にきていました。こんな時に椅子に座って授業などしていたり、出席者が少ないとその年の勤務評定に関係するのだそうです。もちろんおじさんは椅子に座って授業などはしませんが、椅子に座って授業をする人もいるのだそうです。
 
 授業は全て日本語なので、一部の漢字は分かっても中国語は簡略体だし、言葉によっては日本語と全く意味が違うことがあるので、内容は理解できなかったと思います。(例えば 東西・・品物 清楚・・はっきりしている 老婆・・奥さん 丈夫・・夫 など)
 
 今D区では軍事訓練の待った最中です。軍事訓練と言っても前に書いたように、日本の集団訓練のようなものです。行進の練習が中心です。日本ですと高校の体育祭の時に入場行進をします。来賓席の前などでは、リーダーが号令をかけて、挙手をしますが、あんな感じを想像してください。
 
 また学校によってはプロムナードを言ってきれいな行進をしたりします。日本人は子供の頃から運動会や体育祭(体育大会)で整列や行進の訓練を受けていますが、中国では運動会は外部非公開(保護者も含めて)なので、このような整列や行進の訓練を大学(高校の中には軍事訓練をするところもありますが)で初めてやるのです。
 
 それに、中国の人は日本人に比べて集団で行動することがほとんどないし、どちらかと言うとマイペースな個人主義的な人が多いので、行進にしても整列にしても今一です。もし、日本の大学一年生に整列・行進をさせたらもっと上手だと思います。行進は足を直線状に伸ばし、同時に腕を前に振るやりかたです。(ドイツ・ロシア・北朝鮮などはこれです。)これは行進のためだけの歩き方でとても疲れます。(ちょっと真似をしてみましたが、腕と足の動きのタイミングがなかなか難しいです。)
 
 今は暑いので朝8時くらいから訓練をします。集合のため宿舎からグランドへ行く時も当然整列して号令をかけて行きます。(日本と同じ1・2・3・4の中国語読み イ・アル・サン・ス)ところがこの時はなんだかばらばらです。それにグループによってはペットボトルを持ったり、休憩時に腰掛ける椅子(プラスチック製)を手にもって行進します。日本だったらふざけるなとどなられるところですが、中国ではそれは当然なのです。
 
 指導しているのも鬼軍曹のような怖い軍人さんでなく、入隊3年目くらいの若いお兄さん兵士です。もちろんこちらは本物ですから、行進にしてもとても見事です。どなったりせず、根気強く指導しています。日本ならできない学生を残して居残り訓練ですが、こちらではそんなことはありません。もちろん、皆が休憩している時に訓練はやらされます。
 
 男女同権の国ですから、女性も当然訓練に参加します。女性の訓練で言えば隣の第三軍医大の女子学生さんの行進を以前見ましたが、流石将来軍人を目指すだけあって、おじさんの大学の行進とは問題にならないほど見事でした。
 
 また来週の日曜日も今度は国慶節の振替授業があります。同僚の日本人の先生の連絡で9月29日に恒例の市政府主催の国慶節パーテイがあるようです。またそのことは報告します。