新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の芸術学院と芸術活動点描。

 いよいよ今年も後1日になりました。中国では旧正月春節)が本来の正月なので、日本のような年末気分はありません。銀行はもちろん企業もいつも通り動いています。街の雰囲気も日本のような正月気分は全くありません。中国で迎える正月も3回目になりました。
 
 今年はツマクマが先に帰ったので、生まれた初めて一人で正月を迎えます。独身で関西地方の県立高校に勤務していた時も冬休みに帰省していましたし、結婚してからは当然少なくとも夫婦二人で正月を迎えていました。去年も中国で夫婦二人の正月でした。
 
 今日はこれを書いたら昨日書いた通り芸術学院の晩会を見に行くつもりです。様々な学院が晩会をやるのですが、(晩会というのは演劇大会です。歌や踊り、劇、時には朗読などもあります。)やはり将来プロを目指す芸術学院の学生さんの晩会は見逃せません。それにおじさんのマンションのあるB区の会館(科学会館と言います。)であるので行くのも便利です。
 
 芸術学院は今はほとんどD区に移っています。芸術学院には、絵画系、音楽系、舞踏系などがあります。絵画は西洋絵画と伝統的な中国絵画(墨絵・書など)です。音楽も西洋音楽と伝統的な民族音楽とあります。舞踏も同様です。おじさんはどちらかというと、民族音楽や民族舞踏が好きなのです。
 
 D区には舞踏系の練習場もあります。そこは透明なガラスなので良く外から見えます。ピアノの練習室もあって、レッスンする音が聞こえます。D区はとても広いので、校舎が散らばって存在します。芸術学院のあるのは一番新しい建物です。大きな噴水のある池のそばです。
 
 今年の前期はこの校舎のあるところでは授業がありませんでした。この校舎は学生さんの住む宿舎から離れているので、自転車利用が増えています。電動バイクの学生さんもいます。電動なのは、ガソリンスタンドが近くにないからかもしれません。(電動バイクは音がしないので近付いても分からないし怖いです。)
 
 おじさんの街では本当にガソリンスタンドが少ないのです。タクシーの場合燃料としてガスを使っているので(日本だとプロパンガスですが、こちらは天然ガスを使っているとの話しです。)供給するスタンドが極端に少ないです。それで、スタンドの前にはタクシーがずらりと並んでいます。
 
 日本だと芸術学院のある国立大学は東京芸大くらいで、後は国立大学の教育学部の教員養成課程くらいです。(小学校や中学芸術家養成コース)日本だと芸術系学部の舞踏系など卒業しても就職口がほとんどないと思います。しかし、中国ではとても舞踏が盛んです。歌を歌う場合ほとんどバックにダンスがつきます。
 
 また大企業、政府、軍、警察などに文工団という文化工作をする組織があります。こんなわけで結構就職口があるのだと思います。それに何百人もスタッフのいる演劇集団も各地にあるようです。ですから、中国の国立大学には結構芸術学院が設置されているようです。
 
 小学生や中学生を対象とした芸術学校もあるようです。日本にいる時思った以上に歌や踊りが盛んでした。一般の人も地域の大会などで踊ったりするようです。それで大学構内でもおばさんたちが良く踊りの練習をしています。
 
 今から晩会に行って、夕方からは日本学部の忘年会です。