新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今年はどうなるー意外にしぶとい管内閣?

 後1日で中国ともしばらくお別れです。2年半も住むとだんだん中国も慣れてきます。来てすぐの頃は、巨大な中華街に入ったような気持ちでした。心は日本のままなのに、皆中国語で話し、街の様子も日本と違うし、たちこめている匂いも独特なものです。
 
 それが今では、自分の街を歩いている気持ちになります。ですから街行く人も何かしゃべらない限り日本人とは気がつかないと思います。もともと日本人は東アジア系なので、顔・形で判断するのは無理です。中国人なのに、欧米人のような顔立ちの人もいます。新疆などは中央アジアなので、東アジアの雰囲気とは違います。
 
 学生さんでも、少数民族の人もたくさんいます。(苗族の人・朝鮮族の人・チュワン族の人・満州族の人)もし元寇の時、神風が吹かなかったら、日本人も倭族と呼ばれる少数民族になっていたかもそれませんね。さて、今日ニュースを見ると管さんが、財界首脳と会談して、TPPについて積極的に取り組むと約束したようです。
 
 財界の首脳はとても喜んで、満足していたようです。ある財界の首脳は管さんは60点だとも50点だとも言ったと報じられています。しかし、国民の支持率は20%台なのに変ですね。おじさんは、意外に管さんがしぶといと昨日書きました。それは、管さんが団塊の世代に近いからです。
 
 団塊の世代は、常に競争を強いられてきました。生まれて学校に行った時から競争だと言われました。おじさんの中学だけでなく、日本中の中学がマンモス校になりました。おじさんの中学の場合、学区の分離がうまくいかず、おじさんの学年だけ12クラスでした。1クラス50人以上いたので、1学年600人を超えていました。講堂に仕切りを入れて教室にし、音楽室も書道教室も皆クラスとして使いました。
 
 多分管さんもそれに近い経験をしたと思います。簡単に言えば打たれ強いのです。安倍さんのような、お坊ちゃんでは耐えられない逆風でも意外と耐えることができるのではないかと思います。それに全共闘世代は、ある種若いころに政治闘争の経験をしています。権力が何であるかも知っているはずです。
 
 ですから、これまでは、権力で何ができるか慣らし運転だったと思います。マスコミは「これまでは仮免だったが、これからは本免許だ」と管さんが言ったのを嘲笑いましたが、どうも本気のようです。おじさんも、高校に勤務いしていた頃、主任になりました。かけらのような主任でしたが(庶務主任)、こんな主任でもいろいろやっているうちに、実は様々な権限があることを知りました。
 
 それには時間が少しかかりました。事務の人から、あなたが決裁してもらわないと困ると言われて、ああ自分にはそんな権限があるのだと知ったのです。後に進路指導主事をした時は、年間予算は3000万円だと言われました。(300万円ではないのです。)それを全ておじさんの決裁で支出するのです。(簡単に言えばおじさんのハンコがないと出せないのです。)多分管さんも以前大臣をしたことがあったけれども、総理大臣の権限を本当に理解していなかったと思います。
 
 官房長官も同世代の人です。自分の権限が分かっていると、とても仕事がしやすくなります。おじさんも、次の年にこの主任をやれるかどうかわからないなら、思い切りやってやろうと途中から思うようになりました。管さんもきっとそうだと思います。このまま、総辞職するなら、その前に思い切りやれることをやってやれと考えたのかもしれません。
 
 そうなると、昨日書いたように、どんどん懸案に手をつけていくかもしれません。逆に野党は、解散すれば総選挙で勝つことは間違いないので、できるだけ懸案に手をつけようとしないで、政府攻撃だけを続けるでしょう。攻撃は最大の防御であるといいます。試合でもそうですが、このリードを保とうとする流れになると、相当な点差でもひっくり返されます。
 
 やはり勝負は守りに入った方が負けです。以前書いたように、ベトナムでの大きな仕事を逆転して日本がとりました。また、確かトルコでもそうだったようです。どちらも政府の肩入れがあったそうです。それに、日米韓の協力を取り付けることにも成功したようです。さらにTPPにも積極的に取り組むようです。西南諸島への自衛隊の配備や、北方偏重の防衛体制も変えるようです。地方への一括給付金も出すと報道されていました。マスコミは地方選挙対策だと言っていましたが。有明海の開門についても、長崎県の反対を押し切って決定しました。
 
 意外と管政権はタカ派的なところもあります。今誰も言わないのですが、もし、管さんがおじさんと同じ団塊の世代独特の感覚を持っているとするなら、この政権はふらつきながらも継続しそうな気がします。最後に全共闘世代のスローガンを書きます。管さんも仙谷さんも知っているはずです。
 
 「連帯を求めて孤立を恐れず」 「一点突破全面転換」
 
 明日はお土産を買いに行きます。事故にあっては帰らないので遠出はしません。