新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今読んでいる本ー「デフレの正体」

 今日も忙しい1日でした。天気は相変わらず寒いです。くもり空でした。今日は朝9時に家を出て司法書士の事務所で相続関係の書類を受領し、それから中央図書館へ行きました。そこで学生さんから頼まれた資料の調査と自分の指導学生さんの役に立ちそうな資料をコピーしました。
 
 簡単に見つかるかと思ったら意外にてこずりました。今回の調査は以前書いた中国の教科書に掲載されている日本の作品です。結局見つけられたのは星新一の作品と、一時大流行した「一杯のかけそば」だけです。残り2つは他の図書館にあるようで依頼してきました。最後の1冊だけはないようなの何とかしなければなりません。
 
 相続の方は申請書をもらって、後はツマクマの兄弟の遺産相続放棄の承諾書をもらって申請に行くだけです。以前と書類などの書式も変わっていました。こんなことがあるので、登記専門の司法書士が必要なのでしょう。申請者の(今回の場合おじさんです。)仕事が多そうです。(簡単にいえばハンコを押すところが増加)
 
 さて、中国にいる時から経済関係の記事に取り上げられたきた本について書きます。本の名前は「デフレの正体」です。簡単にいえば今問題になっているデフレの原因は人口構造の変化にあるという考え方です。生産年齢人口の減少と老年人口の増加にあると言うのです。
 
 つまり、生産年齢人口が減少するのですから、当然内需が減少します。それは大都会であれ地方であれ同時に起こっていると言うのです。それは減少率の問題でなく絶対数の問題だというのです。なるほどと思います。おじさんも含めた団塊の世代が完全に引退しつつあります。64歳ないし65歳から年金が満額出るようになります。
 
 そうなれば社会保障費の支出も増加すると思います。またおじさんも年金生活者(厳密には中国の大学から給与をもらっていますが)となると、やはり支出を抑えます。最低限度の買い物しかしません。以前働いていた頃はは家には2台自動車がありましたが今は1台です。それも軽自動車だけです。
 
 テレビは買い替えますが、一度買えば次は5年以上買い替えません。また不動産を取得することもありません。年金生活になると、まず大きな買いものができません。働いている頃はローンで何かを買うとか、ボーナスをあてにして何かを買うこともできません。電気製品も最低限度のものだけしか買わないでしょう。
 
 若い時代であれば、結婚して子供ができればどんどん物を買ったものです。住宅もどんどん売れました。しかし、これからは完全は内需不足になるでしょう。それが止まることはないと思います。生産を減少させない限り生産過剰になると思います。おじさんも消費より貯蓄ということになります。この本に書いているように、高齢者が長生きなので、次の世代へ財産を相続させるのは、60代の子供へということになりそうです。そうなるといつまでも財産が若者に回らないのも事実だと思います。
 
 ただデフレの定義は色々いろいろあるので、この作者のいうデフレの定義には少し問題があると思います。それにデフレの原因は人口構造の変化だけでは説明できないと思います。しかし、人口構造の変化が日本経済に大きな影響を与えていることは事実だと思います。
 
 この点だけを取り上げすぎると世代間対立を煽るだけになるでしょう。そうでなくても現代は多くの二項対立の時代です。民主党政権に対するマスコミや世論の攻撃はすさまじいものですが、どの政党がやっても簡単に解決する問題ではなさそうです。
 
 解散総選挙となれば、再度政権交代になるでしょうか、どの政党がやっても難しい問題だと思います。明日はまた病院に検査結果を聞きに行きます。