新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある。ー政治編

 今日も寒い1日でした。さすがに雪は降りませんが、来週からはさらに寒くなるようです。ネットで見ましたが、中国のおじさんの街も相当寒そうです。最高気温も6度くらいでした。今年は東アジア全体が寒そうです。
 
 中国の主席がアメリカを訪問して国賓待遇を受けているようです。もし菅首相アメリカに行っても中国の主席ほどのニュースにはならないでしょう。それは菅首相だからではなくて、政権交代した別の首相でも同様でしょう。日本の地位がすでに低下しているので仕方のないことです。
 
 中国の経済成長が著しく、世界における地位の向上も目覚ましいです。まさに日出る国になっているのですから。日本では中国のバブルが間もなく崩壊するとか、中国は政治的な混乱に陥るとかいう論調の記事が目立ちますが、アメリカの対応を見る限りまだまだ中国は成長するので重視する方向は変わらないようです。
 
 菅首相はいよいよ身を捨てる気になったようです。以前にも書きましたが、彼が仮免から本免許になったと言ったのは本当のようです。与謝野さんを閣僚にしたのも、当然世論や野党の反発もあることは予想したでしょう。今日のニュースでも事務次官の協力を仰ぐ依頼をしたと報道していました。行政のプロである官僚を無視した政治はありえないと思います。これも政治主導の運営をやめたのかとマスコミや世論に叩かれるでしょう。
 
 世論は脱官僚と言いますが、現実の行政の実態を一番良く知っているのは官僚です。言いなりになることはありませんが、政治家だけでやるのは事実上無理だと思います。えらいと思ったのは、素直に謝罪したことです。また、藤井さんの問題もそうです。実務に精通した人がいなければ政治は動かないと思います。世論だけを気にするならこれはできないと思います。
 
 明治維新でも、反政府運動をした榎本武揚でさえ後に政府の大臣になりました。また自由民権運動家の板垣退助も大臣になりました。今であれば、ぶれたと明治新政府は世論の袋だ叩きにあったところです。おじさんの考えでは、管さんは世論や野党の反発よりまず実務へと舵を切ったのでしょう。
 
 財政再建を中心に置くこともはっきりしました。これも景気刺激を求める考えの人から袋叩きに会うでしょう。これも両方は求められないのだから仕方ありません。おじさんも、景気刺激対策として日銀がどんどんお金を出す政策にも魅力を感じますが、まずやってみるしかないと思います。消費税問題もそうです。これで参議院選挙に負けたのですから、言い出せばこれも世論の反発を買うでしょう。
 
 経済学者のどの意見が正しいのかは今だ不明です。もし専門家が正しいのならかってのバブルの時警告を出したはずだし、今回のリーマンショックなどなかったでしょう。規制緩和のことでも、規制緩和で弁護士の数を増やしましたが、就職も難しい状態です。また、大学の設立の規制緩和のために大学生が増えすぎて就職も困難になりました。ですから、専門家が言っていることのどの部分が正しいのか疑問なところがあります。
 
 また、アメリカとの軍事協力への姿勢へと転換しています。今日も前原さんとアメリカ大使の間で協定を結んだようです。韓国との協定も結び、日米韓の三国の連携も進んでいます。管さんを批判する記事やブログは山のようにあるので、おじさんは別の角度から政治を見るブログを書いています。
 
 昔読んだユダヤの教えの本では、ユダヤでは全員が賛成する案は通らないと書いてありました。以前読んだ時は、何とつまらない考えなんだろうと思いました。しかし、今考えるとなるほどと思います。今は全員が民主党批判、管さん批判なのですから。おじさんのような天の邪鬼がいた方が世の中おもしろいでしょう。また、鄧小平は「黒いネコでも白いネコでもネズミを捕るネコは良いネコ」と言ったそうですが、それも日本では無理だろうと思います。もし、これが可能なら小沢さんが首相になれたのですが。
 
 小沢さんの問題でも管さんは民主党分裂を覚悟して、証人喚問まで進めば、意外と状況が転換するかもしれません。今回の内閣改造は評価が低いのですが、江田さんの法相なども大物だけにおもしろいと思います。しかし、政治は結果オーライですから、予算を通せなければどうにもなりません。
 
 危機の時こそ、身を捨てて思いきった政治を進めるべきでしょう。今どのような選択をしても世論全体の支持を得るのは難しいと思います。以前書いたように現代は二項対立の時代だからです。選んだ道を今度はぶれずに進めば、前回も書きましたが野党もついていくしかないと思います。
 
 管さんは同世代なので応援したいのです。今団塊の世代は邪魔者扱いです。そんな時だからこそ、彼に団塊の世代の底力を見せてほしいです。今度ぶれたら本当に総辞職か解散になるでしょう。もしこのまま突っ走るなら、おもしろい展開になるでしょう。強気で押して行く時の野党の対応が見ものです。押せなくて腰くだけになり、総辞職か解散になるなら、おじさんは見る目のなさを謝罪するだけです。
 
 明日は御客さんなのでまた忙しいです。