新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

政局より政策論議を

 今日は久し振りに暖かくなりました。午前中はそれほどでもなかったのですが、午後からは太陽が出てきました。それであわてて布団干しです。庭や家の周りの手入れをできました。来週から中国の御客さんが来るので、よかったです。
 
 株価は相変わらずです。思いっきりダウ200円高くらいになってくれれば、利益の出ている株を一部でも売却するのですが、上がってもせいぜい80円くらいで、目標利益にも届きません。今日本屋さんでいろいろ経済雑誌を読みましたが、予想では今年は少し景気がよくなりそうです。
 
 と言っても現代の日本ではひたすら外需頼みです。とにかくデフレと需要不足で経済成長はまず見込めません。世界の商品市況の上昇が見込まれているので、インフレ期待派の人には好都合だと思います。ただ物価を考える時生鮮食料品などは除くようですから、デフレはまだまだ続くと思います。
 
 昨日のニュースでも大豆の値上がりで食料油が値上がりすると言っていました。その他食料品だけでなく鉱物資源の値上がりも見込まれています。そうなるといくらデフレ時代でも、値上げをしなければやっていけないし、本当のインフレ時代がくるかもしれません。
 
 経済専門家はインフレを唱えますが、年金生活者には(7月からおじさんもそうなります。)デフレはありがたいです。これでインフレになったら、ひたすら節約生活をするしかなさそうです。その時は庭の芝生を剥いで畑にしようと言っています。
 
 さて、今日は開会中の国会審議についてです。自民党公明党も解散を迫っています。しかし、今解散して総選挙をしてさらに新しい内閣を組閣して課題に取り組むとしたら、多分夏ころの話でしょう。それに、それから今問題になっていることを党内で議論して意見統一を図るとすると、新しい内閣が実働するのは秋から冬になると思います。
 
 それに、多分下野する民主党が今度は攻守を代えて与党を責め立てるでしょう。またまた政局が混乱するだけです。野党自民党公明党にとって、今解散に追い込めなかったら、執行部の責任が問われるのでしょう。谷垣さんにしても、党内で人気があるとは言えません。
 
 それはあくまでも党内事情で、民主党財政再建、TPPの促進、米韓連携の強化を方針として打ち出しました。おじさんは、その方向で良いと考えています。自民党も本心ではそれしかないと思っているはずです。もし、反対ならそれを国会討論で示すべきです。
 
 ただそれをやると、民主党と言うより菅さんを助けることになるでしょう。逆に財政再建より景気拡大、TPPに反対、領土問題(竹島)で韓国と対立を主張するなら、その根拠を示さなければなりません。国民はそれを材料に政権選択をすることができます。
 
 与謝野さんの問題でも、所属政党が代わった問題より、何ができるか、また何をするのかが問題でしょう。今の政治を見るといつも個人の資質ばかりが問題になります。それも大事でしょうが、プロはやはり何ができるかが問題です。清廉潔白人柄も良い、しかし政治的能力は駄目では、逆の場合よりもっと困るでしょう。
 
 以前も書きましたが、清廉潔白人柄も良く政治的能力も優れていて、党内での支持基盤も確立している自民党民主党の政治家を探すのは無理でしょう。もし、そんな人がいるなら、すでに名前が挙がっているはずです。政治家も皆人間なので、良い点と悪い点があるはずです。
 
 そのどこを選ぶかです。おじさんは民主党には政治経験特に行政経験の豊富な人が少ないと考えています。その点与謝野さんは与党経験も豊富です。ちょっとひいきの引き倒しかもしれませんが、まずやってもらって考えたらどうでしょうか。
 
 政局は、我慢比べになると思います。谷垣さんが解散一本でどこまで攻めることができるかが、まず最初の山場です。それを菅さんが逃げ切れば、地方選挙も近付き解散どころか、議員は地方への応援ということになるでしょう。また、年度末が近づいて、予算関連法案を否決したり審議拒否した場合、それではどうするか世論の判断が注目されます。ここで、解散しろが強くなれば、解散して敗北が確実な民主党は総辞職ということになるでしょう。
 
 もし、解散より議論を、あるいは生活を守るため審議しろということになれば、管政権は逃げ切ることになります。予算さえ通れば後は怖いものはないので、とりあえず菅内閣の持続となり、地方選挙後解散が遠のいて、野党暮らしに耐えられなくなった公明党民主党に接近してくる可能性もあります。
 
 菅さんにとっても、日本のとってもこれかの2月は大きな政治の転換点になるでしょう。おじさんとしては、野党の自民党の意見を是非知りたいものです。今日は夕方空港へ息子を迎えに行きます。