新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の経済情勢について考える

 昨日から今日にかけて冷え込みがひどかったのですが、おじさんの地方は雪にはなりませんでした。しかし、おじさんの町から車で30分の内陸部(おじさんに町は海に近い地域です。)に入ると雪がたくさん積もっていました。(今日は相続書類に提出のため、内陸部を通って法務局へ行きました。)
 
 相続書類の提出は無事終わりました。以前は書類審査に1週間くらいかかったのですが、今は不動産売買もほとんどない地方なので、明日返却の予定と書いてありました。なんだかあっけない気もします。しかし、無事申請が終わればまた仕事がひとつ終わります。
 
 さてこのところ、今年の経済を左右する情勢がいろいろ出てきています。今日はそれについて書きます。まず、国債の格付けの引き下げです。おじさんは基本的には財政再建派なのですが、今の経済情勢では財政再建より景気刺激策かなと思っています。今国債を買っているのは、銀行かおじさんたちのような、退職者などが中心です。
 
 銀行金利より国債や地方債の方が金利がよいし、銀行のような倒産ということのない安全な投資先なので、投資しているのです。おじさんも国債ファンドと地方債に投資していますが、銀行金利を上回る利息を得ています。株式の方は今日も下げているので、なかなか利益が出せません。
 
 ですから、国債の購入者が一斉に売り出すことはちょっと考えにくいです。ただ、おじさんもそうですが、お金が必要になれば売りに出す可能性もあります。しかし、当面はなさそうですが、あまり国債暴落のニュースを流すと、とりえずお金が必要な時に、おじさんも先に国債ファンドを売る可能性もあります。
 
 次は景気がやや安定傾向にあるというニュースです。といっても今なお国内需要は低迷のままです。新興国への輸出で何とか持っている状態です。やはり中国の需要が大きいと思います。アメリカも景気回復傾向にありますが、雇用などの不安を抱えています。
 
 日本ではずっと中国経済崩壊論がつづいていますが、(古くはオリンピック後に景気後退する意見)どうでしょう。何だか日本の経済評論家は中国経済が崩壊するのを願っているような論評が多い気がするのですが、もし中国経済が崩壊したら、日本経済への影響というより、世界経済に対する影響ははかり知れないでしょう。
 
 ですから、もし中国経済が崩壊したり中国の政治が混乱する可能性があるなら、その防止のために日本は動かなければならないのですが、中国憎し一点ばりの論調です。まあ、本当に中国経済が崩壊して、そのあおりで日本経済も崩壊しないと、中国経済崩壊期待論はなくならないでしょう。
 
 おじさんの見通しでは、当面は中国経済は崩壊しないと考えています。その論拠については、これまでのブログに書いています。アメリカやイギリスでも経済政策について相当困難な状態が続いているようです。とくにイギリス経済は財政再建を目指していますが、景気の落ち込みがひどそうです。
 
 今話題になっている、中東の政治的混乱はすぐに経済に影響は出ないと思います。以前は中東情勢が石油危機につながったのですが、今起こっている混乱に産油国はあまりかかわっていないので大丈夫でしょう。ただ、エジプトは中東の中心的国家であり、親米国家なので、あの国がイスラム宗教主義国家になると、対イスラエル政策の変更へとつながり、緊張状態が強まるでしょう。
 
 そこまではいかないと思いますが、イラン革命がその後のアルカイダなどのイスラム原理主義を生んだことを考えると、長期的には目が離せないと思います。このような情勢では一気に景気回復とはいかないようです。日本の政治的混乱は世界経済には全く無関係なようです。
 
 今仮に政権交代が起こって、自公連立政権が復活したとしても、財政赤字はそのままだし、消費税問題も未解決だし、対中国についても国民が願うような強気な政策もとれないと思います。ですから、政権交代も経済情勢にはそれほど大きな影響もないと思います。
 
 後2週間で中国に帰るので、株式売買も7月後半の帰国までお預けです。明日はうまくいけば相続申請の書類を受領に行きます。夜に中国の大学の先生がうちに来ます。