新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

TTPを通して農業問題を考える

 今日まで二女と孫っちが来ていました。午後に帰ったのですが、なんと路上駐車していたところ、駐車違反のステッカーが貼られていました。そこは駐停車禁止の表示のない道路で、近くの人も駐車場代わりに車を止めているところです。
 
 警察はいろいろ言っていましたが、どうも近所の人が連絡したのではないかと思います。ずいぶん昔、免許を取得した時、駐停車禁止でないところでも確か8時間以上停車させると違反になると聞いた気がします。それなのかとも思います。家の近くは駐車できる場所がないので、これから困ったことになります。
 
 さて今日は朝からTPPを巡る討論会がNHKであっていました。TPPに加盟して関税を自由化すれば農業は壊滅的打撃を受けるということが議論されていました。かって貿易自由化をすれば農業が壊滅すると何度も言われました。特に日本の農業の中心となるコメの自由化が問題となったものです。
 
 まず米の輸入の問題から書きます。おじさんの経験(あくまでも個人的な)だと、米の輸入に対して関税をかけなくなったら、日本のコメ市場は暴落するということはないと思います。まず日本のお米はジャポニカと呼ばれる種でインデイアカと異なります。中国ではどちらもあります。おじさんのいる西南部では案外インデイアカが人気です。その代表的なタイ米は結構中国米より高いです。
 
 中国のコメは、あまりこだわりのないおじさんが食べてもおいしくありません。さらに日本の指導で作ったコシヒカリでも秋田小町でも日本に比べてまずいです。さらに中国の食に対する不安感から、毎日食べるお米について個人が中国米を大量に買うとは考え難いです。
 
 アメリカのカリフォルニア米についてもオーストラリアのお米についても同様です。やはり日本人には日本で作られたお米が一番おいしいです。野菜について言えば今でも大量に中国から野菜が入っているはずです。肉についても、中国やアメリカの肉は赤身が中心で固くてあまりおいしくありません。日本に帰って牛肉を食べてみるととてもおいしいです。以外なことに中国の野菜は炒めたりするために作られているのか、生食には向きません。
 
 それでは農業について全く問題がないかといえば、地域特定の農業で、直接食べるのでなく加工する農作物の場合影響があると思います。たとえばサトウキビなどです。それにファミレスなどの営業として食品を利用するところでは、安い農作物が輸入されると利用すると思います。また、消費者によっては値段が安ければよい人も多いので、これも強敵になります。(不況になるとそうなるでしょう。)
 
 それらを考慮に入れても日本の経済の大半を工業製品の輸出でまかなっている限り、グローバルな経済システムから離れているわけにはいかないと思います。今は大胆に経済開国をやって、自由競争の世界へ乗り出さなければならないと思います。
 
 ここでまたグローバルな波に乗り遅れれば、本当に世界から忘れ去れってしまうでしょう。以前書いたように身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるのです。農業については、やはり規制緩和しかないと思います。農業に参入したい人や企業に農地を開放すべきでしょう。また、中国では少々高くても日本の食品を買いたい人も多いです。ただ今のような対中関係では農業の輸出も難しいかもしれません。
 
 農業補助も兼業農家ではなく専業農家に絞って与えるべきです。ただ日本は民主国家ですから、選挙で負ければ、どんな良い政策でも通りません。地方選挙に続いて十分可能性のある総選挙を考えると政治家がどこまでTPP参加を指示できるのか難しいところです。
 
 菅さんも身を捨てててこそ浮かぶ瀬があるのですから、思い切ってTPP参加へ進むべきです。明日からツマクマの妹さん夫婦が来ます。日本滞在も残り少なくなりました。