新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

絵本と童話の思い出

 今日はさすがに冬らしく小雪交じりの天気になりました。今日から明日にかけて全国的に寒くなるようです。日本滞在も残り3日になったので、中国のおじさんの街の天気を調べてみると、日本のおじさんの街と同じくらいの気温でした。
 
 大学の主任の先生からメールが来ていましたが、やはり相当寒いとのことでした。もちろん気温は低いのですが、雪が降ったりすることはありません。16日くらいからは気温も上昇して10度くらいになるようです。霧都といわれるくらいですので、雨が続いているようです。
 
 今日は午前中から水回りの業者さんが来て修理をしました。風呂やトイレ、台所の水道蛇口の取り換えです。それに、夕方からツマクマの妹さんご夫婦が来るので、大変です。本当は明日教会のミニバザーがあるので、ツマクマは手伝いに行かなければならないのですが、お客さんなのでそれもできません。
 
 今年は本当に忙しいです。このところ経済問題や政治問題など難しい話が続いたので、今日は視点を変えてブログを書くことにします。昨日なにげなくBSを見ていたらNHKで絵本の話をやっていました。それで、今日はそのことについて書いてみます。
 
 おじさんは以前書いたことがあるように、子供の頃病気があって運動ができませんでした。それで小学校3年くらいまで、外に出ないで家でいつも童話を読んでいました。また小学校には学級文庫のようなものがあって、本が置いてありました。その学級文庫で読んだ本で一番印象的だったのは宮沢賢治の「よだかの星」です。
 
 その後、中学に入ると教科書に芥川龍之介の「トロッコ」が載っていました。これも印象深いものです。小学校の頃読んだのは、定番のアンデルセン童話やグリム童話です。日本の神話や伝説もよく読みました。ギリシャ神話も中学の頃読みました。
 
 大学に入ってもう一度童話や神話を読みなおしました。今度は子供向けでなく、原作です。岩波文庫アンデルセンやグリムを買いました。古事記などはもちろん国文科の学生ですから古文で読みました。あらすじは子供の頃読んだものと同じですが、結末が悲惨であったり残酷な場面があったり、子供向けの童話にない部分を知ることができました。
 
 絵本は子供ができてから読み聞かせをしました。大学生までは絵本は子供向けのものだと思っていましたが、実際子供に読み聞かせをしていく中で、絵本の奥深さを知りました。有名な作家などが外国の絵本を翻訳していることも知りました。
 
 好きな絵本は「いるいるお化けが住んでいる」(現在は「怪獣たちのいるところ」だと思います。)です。その他書き出すときりがありません。ツマクマは保育士だったので、今でもたくさん絵本が残っています。孫2は3歳ですが、絵本が大好きでいつも読んでほしいとせがまれます。
 
 絵本や童話は人格形成や想像力養成にとても役に立ちます。子供の頃しっかり童話や絵本を読んだ人間は大人になっても、絵本の世界に戻ることができます。受験の点でいえば、現代国語の小説や韻文(詩など)理解にとても役にたちます。
 
 絵本の世界はアニメやテレビのように具体的なものでなく、とても象徴的で空想的なのです。ドラえもんの世界にちょって似ています。理系でもとんでもない発明や発見のためには、時として論理の飛躍や想像力あるいは構想力が必要だと思います。
 
 読者のみなさんでまだ絵本や童話を読んだことのない方あるいはもう卒業された方はもう一度読むのをお勧めします。中国の本屋さんにも絵本がたくさん出ています。中国の話はもちろん日本のものも欧米のものもあります。良い絵本はどこの国の子供にも喜ばれるものなのです。
 
 残り3日忙しい日々を過ごします。