新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

明日中国へ帰ります。ー日本帰国中に思ったことー

 今日は朝は雨だったのですが、昼から上がってきました。ツマクマの妹さんご夫妻のうち、ご主人は明日帰ります。今日も朝のうちはみんなでお茶を飲みながら話をしたりして盛り上がりました。
 
 このところ政治や経済の話を書いたのでコメントなどをいただいてブログも盛り上がりました。日本に帰って感じたことは、やはり政治の混迷です。それは政治家だけの責任でなく国民もどこへ日本は行くべきなのか方向性が見えないようです。
 
 中国であれば役人の不正腐敗を糾弾するとか、経済が崩壊しないようにするとか、地方と都会の格差をなくすなど政治目標がはっきりしています。それは多分国民の大半が感じていることでしょう。ところが日本では総論賛成各論反対です。
 
 現在の経済状況がよくないことは全員分かっているのですが、それをどうするかは意見が分かれます。これまで書いてきた通りです。財政再建か景気刺激か、TPPに賛成か反対か、インフレターゲットを定めて通貨をどんどん発行すべきかなどです。外交問題も同様です。アメリカとの同盟強化を主張する人もいれば、核武装を主張する人もいます。
 
 財政再建についても、財政支出を抑制するのは全員賛成ですが、では何を抑制するかとなると難しいです。公務員給与の削減については、公務員以外は全員賛成ですが、どの程度削減すべきか、人事院との兼ね合いはどうするのかなど難しいです。
 
 削減についても、防衛費は例外として増加すべきであるとの意見もあります。基地移転の問題もあります。県外移設はとても無理だとおもいますが、沖縄の人は県外移設以外は認めないといいます。対中国政策についても強硬な意見も目立ちます。
 
 国民すべてを納得させる政策は無理でしょう。日本に帰ってそれを強く感じました。新聞の論調を見ても迷いを感じます。これはいつも書くように特定の政党だけの問題でなく、政党内部でも意見が対立すると思います。ブログを見ていても、さまざまな意見が出ています。
 
 もし、経済が上向きであれば様々問題解決のためのお金を出すこともできるのでしょうが。昨日は寝る前にいろいろ考えてみましたが、良い考えは浮かびません。政治家でもないので別に日本の将来を憂うる必要もないのですが。
 
 現在の日本社会の問題は係数が多い複雑な高次方程式を解くようなものです。数学の方程式と違ってすべてを満たす解はなさそうです。解の条件は何かを考えてしまいます。どうしてもその解ではとりこぼしたり、困難な状況に陥る人が出るのは避けられないようです。以前であればそのような人を救済する経済的な余裕が社会にも国家にもあったのですが、今はなさそうです。
 
 政治家にとって最も魅力的な解は0つまり何もしないで議論だけして、結論先延ばしなのかもしれません。これまでの自民党政権はそうしてきたのです。しかし、そんなことをすれば日本社会は最後に∞となって拡散してしまうのかもしれません。
 
 困難があっても直面する問題を収束させなければならないと思います。今日は荷物整理と、役所関係の手続きなどをします。明日からしばらくブログはお休みです。午後3時過ぎの飛行機で日本を出発して、おじさんの街に到着するのは午後11時過ぎです。(途中上海で4時間くらい待ちます。)