新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国生活あれこれ(乗り物ーバス編)

 今日は台風が来るというので、早めに用事を済ませたのですが、午後からは曇り空もなくなって、すっかり晴れ渡ってしまいました。今日は午前中は応募書類(日本語講師)を郵便局に出しにいって、その後隣の街の図書館(おじさんの街の図書館より近いのです。自転車で15分くらい)へ行きました。ところが何と休館日なのです。祭日が月曜日だと火曜日が休館日になるそうです。
 
 仕方なく午前中は図書館の近くの大型書店で過ごしました。さて、今日は中国の乗り物についてです。旅行者は当然観光バスでしょうし、駐在員の人などは、自分で自動車を運転するか、タクシーでしょう。中国人の人と同じバスに乗ることはないと思います。
 
 そこでまず、市内バスについて書きます。一番驚いたのはバスにランクがあることです。これはおじさんの街だけなのかもしれません。おじさんは、旅行で中国の街へ行ったことはありますが、生活は大学のある町だけなので、もしかしたら、おじさんの街だけなのかもしれません。以下そのつもりでお読みください。
 
 上級車というのがあります。これはきわめて数が少なく3年間で1回しか乗ったことがありません。結構遠くまで行くバスでした。冷房もきいていて車掌さんもいます。ところで車掌さんですが、3年前は多くのバスに乗車していました。がある時から一斉にワンマンバスになりました。おじさんとしてはワンマンバスの方がありがたいです。なぜなら、行き先を中国語で行っても通じないことがあるからです。
 
 ともあれ、上級車は日本の市内バスよりきれいなようです。1時間くらい乗っても5元(70円)くらいです。次に中級車です。これが一番多いです。ワンマンバスで幹線を走っています。1時間くらい乗って2元(30円)くらいです。ただ、1駅でも1時間乗っても料金は同じです。冷房の入っているし、何とテレビもあります。おじさんの街では、「移動」という地元チャンネルがあって、バスのなかで放送しています。(中・上級車のみ設定)
 
 当然普通車というのもあります。これが一番中国的です。まずバスの椅子が、プラスチックです。以前は木でできていました。もちろん冷房などありません。真中のドアもきちんと閉まらないので、冬はかぜが吹き込んでとても寒いです。ギアがすごい音がするし、黒煙を上げて走ります。しかし、何と1元(13円)です。もちろん終点まで行っても同じです。時にバス後部のエンジンルームの扉を開けて走っています。
 
 近場は普通車に乗っています。日本と違う点を書きます。日本のすべてのバスにあって、中国のおじさんのバスにないモノはなんでしょう。信じられないことに両替器がないのです。バスカードはあります。カードを使うと割引があるので、大勢の人が使っています。(もちろんおじさんたちも)日本でもバスに乗る時は小銭を用意しますが、そこは中国も同じです。日本でも両替といっても最大1000円か500円くらいでしょう。
 
 中国でも10元(130円)か5元(70円)のお札を持って乗ります。そして、入口で料金を現金で払う人をまっているのです。たとえば5元を持っていて2元のバスに乗る人は一人の人が払う2元をもらいます。次の人からまた2元受け取ってその中の1元を加えて箱に入れるのです。
 
 なぜ両替器がないのか分かりません。誰も不便だと思っていないようです。もう一つ不思議なのが、下車を知らせるチャイムがありません。以前はバス停の案内がなかったので、下手をするとバスから降りそこなうことがありました。なんとなくドアの前に行って降りる様子をしないと、通過されてしまうのです。最近はバス停も整備され、路線図もきちんと表示されています。またバス停の案内もあり、各停留所に止まってくれるようになりまし。
 
 おもしろいのは、バスによっては緊急時に窓ガラスを割るハンマーがセットされていることです。中級車だと結構見かけました。もう一つは高級車などによっては、英語の案内放送も入ることがあります。モノレールでは必ず案内放送は中国語と英語です。
 
 中国のバスの運転手さんは相当乱暴です。バス同士で競争したり、ちょっとスピードの遅いバスですと横から抜いていきます。渋滞していると横入りは当たり前で、前のバスがバス停でのろのろ乗客を降ろしていると、クラクションを鳴らします。
 
 それでもタクシーよりは安全(車体も大きいし、タクシーほど乱暴運転をしないので)なので、ほとんど移動はバスを使いました。中国では日本語でツマクマと話しをしていても(つまり日本人だと分かっていても)座席を代わってくれる若者がいました。もちろん黙っていれば中国人と区別がつかないので、よく座席を代わってもらいました。その点中国は老人を敬う風習が残っていると思いました。
 
 今日はバス編ですが、タクシー・モノレール編も書きます