新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の健康診断体験

 昨日の夜から突然インターネットが接続できなくなりました。それで、今日プロバイダーさんに電話して何とか解消しました。中国で使っていた新しいパソコンと入れ替えることができました。以前日本で使っていたパソコンは息子が大学生の時使っていた古いものです。
 
 昨日まで涼しかったのですが、今日はまた暑くなりました。今日は特に仕事もないので、区役所に電話して、国民健康保険の集団検診の申込書を依頼しました。中国では、正規の中国人教師には健康診断がありますが、外国人教師にはありません。と言っても中国の健康診断はちょっと日本と違います。そのことについて書きます。
 
 病院については以前から書いたことがある通りです。今日は健康診断についてです。おじさんの経験は実はビザ取得のためのものなのです。中国就労のためのビザは、原則として日本国内の国公立病院で健康診断書を作ってもらわなければなりません。これと一緒に申請書等を中国領事館に提出してビザをもらいます。
 
 その後中国で再度就労ビザをもらうことになります。そこで問題なのは、日本で作った健康診断書を中国側が認めてくれるかどうかです。実は中国から出る場合も入国する場合もその保健施設で診断を受けるのです。他の病院では駄目です。
 
 ですからその施設には、中国人で外国へ行く人も大勢います。そう書くと何だか高レベルの感じがしますが、実は肉体労働者がほとんどです。これは本当に意外でした。そこにいる中国人の人の大半は出稼ぎ労働者という感じです。おじさんの場合、保健施設でハンコに問題があると言われて日本の診断書は却下されました。
 
 そこで他の外国人や中国人に混じって診断を受けました。検査内容は日本とほとんど同じですが、相当いいかげんなところが特徴です。例えばレントゲン検査でも服を脱がずそのまま撮影します。2回目に行った時は、レントゲン技師の人が、おじさんと同じくらいなので、何だか親近感を持ったようで、色々通訳の学生さんを通して話しかけてきたりしました。
 
 自分は正規のレントゲン技師の学校は出ていないが、経験は豊富で腕はいいなどと話していました。五官科というのもありました。これはどうも眼科や皮膚科といった人間の感覚に関する科のようです。視力検査では、看護師さんは、いつも同じところを指すのです。前の人の答えを聞けば、視力はOKということになります。
 
 意外だったのは、CTスキャンもあったことです。内臓をチェックしました。もちろん心電図もあります。精度については、ちょと疑問な気もしました。ただ人口に対してその施設一つしかないので、臨床経験は相当あると思います。採血の看護師さんもとても上手でした。おじさんはやせ型なので、血管が細く、へたな看護師さんだと何度も刺したり、刺した針を動かして血管を探したりするのですが、こちらは一発で探し当てました。
 
 採尿などもあります。結果は3日くらい後に出ます。身体検査合格証のようなものをくれました。おもしろかったのは、受付で小さなカメラに向かうと顔がパソコンに取り込まれます。そして、各検査場のパソコンの画面に現れ、それにデーターを打ち込んで行きます。他人とすり変わったりすることは不可能です。
 
 まあそんな健康診断でしたが、何とか無事(と言っても一度ケガをしましたが)中国での生活を終えることができました。明日は、以前(30年以上前)に勤務していた高校の同窓会に行きます。その頃の教え子もすでに50歳を越したのだそうです。