新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の列車事故に思う

 今日は1日忙しい日でした。午前中は就職活動で、某大学に応募をしました。今週中が締め切りなので、ほっとしました。次の応募は8月に入ってからです。それから、携帯電話を購入するので、ドコモの人に来てもらいました。後は、家の片付けです。
 
 さて、今日は中国で起こった事故について書きます。多くの人が指摘しているように、起こるべくして起きた事故だと思います。今中国では、安く、早くがモットになっています。おじさんの勤務していた大学でも、色々問題があります。そのことを主任の先生に話したら、とても早く作ったそうだというのです。
 
 予算より安く、また予定より早くだと、その担当者は高く評価されるのだそうです。中国では建築物や道路工事などは極めて仕上がりの状態が悪いです。予算を安く抑えるため、熟練した労働者より、素人のような労働者を雇用する傾向があるようです。
 
 それに計画がいいかげんのところもあります。おじさんの大学の農学部生命科学部)棟も完成後1年間、放置されたままです。それに、何故か労働者のような人が住んでいます。建築学部の実験棟も、壁面のタイルを一度貼ったのに、また剥がしてやり直しました。やり直しても余り以前と変わらない気がしました。
 
 中国は外見はとても立派ですが、細かいところがいい加減な場合が多いです。それに、できるだけ新しい物を求めるのです。それに管理に余り力を入れません。ですからすぐ、新しいものでも早く悪くなることが多いです。知り合いの先生が新築したマンションの部屋にも行きましたが、細かいところがやはりいい加減です。
 
 中国では完全に完成し、十分検査して使うより、まず使ってみて問題があれば手直しする傾向があるようです。デパートなどでも、全館完全に完成していなくても、まずテナントがある程度入ればオープンします。ある繁華街の専門店など、2階より上は未完成なのに1階はきれいにしてオープンしたりします。
 
 それでも中国の人は何とも思わないようです。ですから、中国軍の最新戦闘機でも軍艦でもこの傾向がきっとあると思います。逆に日本の装備は余りに細かすぎて、故障しやすいし、修理にも専門技術が必要だと聞きます。技術もその国の文化が背景にあると思います。
 
 明日は、ちょっとのんびりできそうです。