新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の外貨両替の話

 今日は中国からの最後の荷物が到着しました。7月4日に出したので、ちょうど4週間くらいです。今回は、雑多な荷物です。かわいいパンダのぬいぐるみも到着しました。後大きな荷物はプリンターです。中国のプリンターは取扱がとても簡単なので送りました。
 
 インクリボンが高い(中国の物価水準としては130元・・1500円位)のですが、中国元を持って帰っても両替に困るので、3本くらい買って帰りました。HP(ヒューレットパッカード)というメーカーで、中国ではIT関連で有名なアメリカのコンピュータメーカーです。おじさんの街の工業団地にはHPの大きな工場があります。それに増設中でした。
 
 ところで以前書いたかもしれませんが、おじさんたちは中国元のほとんどを中国で両替してきました。以前円を元に両替した時は簡単だったのですが、逆に元を円に両替する時は、以前両替した範囲でしかできないと聞きました。それで困ったと思っていたら、学生さんが、中国人なら簡単に両替できますよと言ってくれました。
 
 びっくりしました。何と言っても共産国なのできっと外貨管理は相当厳しいと考えていたからです。出国ビザなどがないと両替できないと考えていたからです。昔はそうだったのですが、今は確か1年間に10万元(120万円くらい)までなら自由にできると言っていました。10万元は中国では大変な金額ですから、よほどのお金持ちでないと無理な金額です。
 
 本当に学生さんに頼むと簡単に両替できました。両替できる銀行は中国銀行の繁華街にある支店だけです。学生さんが、身分証明書をつけて申請するとすぐできました。中国では人件費も含めて日本と比べ物にならないほど経費が安いので、両替手数料はほんのわずかです。特に元のような利用の少ない外貨は日本では両替手数料が相当高いです。
 
 日本の場合日本人なら両替に身分証明書はいりません。中国では確か公民証と呼ばれる身分証明書を全員もっています。おもしろいのは、中国の場合その証明書に必ず民族が書いてあります。これは確かある年齢になると全員持つのだそうです。その年齢より若い子供は戸籍が身分証明書の代わりになるとか言っていました。(親の身分証明書だったかもしれません。)
 
 ですから、中国の大人は全員身分証明書番号を持っているのです。日本で今日本人の背番号制が取り上げられていますが、中国では実施済みです。それから、民族については、大学で成績優秀者などを表彰する時にも必ず書かれています。(それに政治成分・・党員とか共青団とか)
 
 中国の学生さんと話す時でも、何かの時に○○さんはモンゴル族ですよとか○○さんは朝鮮族ですよとか言います。おじさんには顔を見てもわからないことがほとんどです。おじさんが知っている学生さんでは、ミャオ族、チュワン族、朝鮮族モンゴル族満州族などの学生さんがいました。
 
 外貨両替については、以前は日本でも制限が厳しかった時代もあります。それは外貨が不足していた頃の話です。それに交換できる銀行は旧東京銀行(東銀)だけでした。ですからおじさんの街には東銀がないので、隣の街に行くしかありませんでした。それに銀行は3時に閉まるので大変でした・
 
 そういえば、中国で円に両替する時は、日本の外国為替相場に合わせるので、日本の相場が開いている時間帯しかだめでした。時差が1時間あるので、9時から1時までになります。日本時間の9時は中国時間では8時になるので、まだ銀行が開いていないのです。
 
 それに12時からはどうも昼休みのようなので、午前中に両替に行かないとまずいようでした。普通の銀行窓口は休み時間はないようなのですが、このような特殊な部門はきちんと昼休みをとるようで、事実おじさんたちが12時過ぎて待っていると、隣の窓口はシャットダウンしていました。日本ではちょっと考えがたいのですが。
 
 それと今日は久しぶりの教会へ行ってきました。明日はおじさんの携帯が来ます。