新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国で働くということ

 ついた荷物も整理ができました。今日は、おじさんの携帯電話が来ました。ツマクマは以前から使っていた携帯を中国に持ってきていたのですが、おじさんは、中国に来る時携帯はキャンセルしました。休暇で一時帰国する時しかいらないのに、使用料がとられるからです。
 
 ツマクマのだけは、子供たちとの連絡用に残しました。それで今回新規に携帯に加入したのです。以前携帯自身が高くなっていると聞いていたので心配したのですが、キャンペーン中とかで本体は無料で貰えました。今は失業中なので(今日から完全に失業者です。中国の契約は7月31日まで)余り必要はありません。ただ就職活動には携帯が必要なのでよかったです。
 
 株価の方もアメリカの国債問題が何とか解決しそうなので値上がりしています。今売却を考えている銘柄も20円近く上がって、あと20円値上がりすると目標値になるので売却する予定です。
 
 さて、今日は中国で働くということについて書きます。よく若者に海外で働くことを勧める記事を見ます。しかし、それについては、中国で働くにあたっては充分注意することが必要です。おじさんの経験では、海外特に中国では、シニア(高齢者できれば定年後)働くのに良いところだと思いました。
 
 まず、働くにあたっては二つの方向があります。一つは日本で日本の企業に雇用されて働くことです。簡単に言えば海外勤務です。もし若い方でこのことが可能なら、これが一番よいと思います。若い方はつい欧米勤務を好みますが、中国も良いと思います。
 
 日本企業からの派遣が良い点は、日本でも日本円で給与がもらえて、中国でも生活費がもらえる点です。中国では2000元(2万4千円)くらいで暮らせます。(住居費や高熱水道費は別)上海や北京でない地方都市なら、これで十分です。日本企業の場合こんな安い現地手当はでません。最低でも8000元(九万円くらい)はでます。
 
 ただ、中国の企業を相手にするのは相当に疲れることです。その理由はおじさんのブログに山のように書いてあります。とにかく商習慣から国民性の違い、国や行政機関の考え方や規則の違いがあります。一言で言えば何事も融通無碍で、なんでもありの世界です。
 
 それにハニートラップも待ち構えています。もし、独身男性なら間違いなく若い女性からアタックされます。現地の女性と結婚してそのまま中国で暮らしている日本人も大勢います。それから、日本企業の社員の場合、中国政府からの専家証(中国政府が招待した専門家を証明する書類)がもらえないと思います。
 
 これを貰うと政府招待なので、相当有利な気がしました。今度は逆に中国側の企業や組織(大学など)で働くと中国ベースの給与なのでとても安いです。日本円に直すと間違いなく十万円以下です。大学の外国人教師などですと、大卒で4000元(五万円くらい)程度です。
 
 ですから、将来のことを考えて国民年金を払っていたりすると、生活はぎりぎりです。それにいくら働いても日本に帰って生活が成り立つまでの貯金ができません。さらに、中国の一般企業側で働くなるとと中国語が相当できないと難しいです。中国側で働く場合の一番の欠点はやはり中国と日本の物価(給与)水準の違いです。
 
 中国側で働く期間が長くなると、就職適齢期(30歳以下)を過ぎてしまい日本での就労が難しくなります。日本の企業はやはり日本での就職経験を重視するからです。その点定年退職後に中国で働くと年金はそのまま貰えるし、健康保険にも加入する必要もありません。日本に帰って再就職の必要も余りありません。(60歳からの継続勤務なら65歳までくらいOK)
 
 おまけに中国は年長者を大切にするので、若者に比べて有利です。企業を早期退職して中国企業で働いている方にも会いましたが、その方は日本の企業の時代の待遇で中国に来ていると言っていました。これは中国では破格の待遇です。これなら、相当中国で貯金ができると思います。収入の80%くらいは回せるでしょう。
 
 そのためには、特殊な技術が必要です。その方は自動車のデザイナーだとおっしゃっていました。(偶然乗合バスの中で話しかけられた方です。)就職先としては大学は最高です。中国の大学進学率はまだまだですし、そもそも教師の日があるくらいですから。年長者の大学教師は最も尊敬される仕事です。
 
 次回は、それではおじさんはどのようにして大学の日本語教師になれたか書きます。