新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本語教師としての職歴

 今日は前立腺MRI検査に行ってきました。1年半ほど前にも行きました。この時は、とりえあえず様子を見るということでしたが、今回は精密検査(生検)をすることになりました。以前あった影が濃くなったので、そのあたりを調べるようです。
 
 まだ血液検査の数値は低いのですが、とりあえず早めの対処が賢明だと考えたからです。1泊2日の日程です。これで病気が判明すれば、放射線で焼き切るのだそうです。とりあえず検査入院はこれで2回目です。7月で中国での働きを切り上げたのも、このことがあったからです。
 
 株価はアメリカの議会で妥協が成立したにも関わらずぱっとしません。世界的な経済不安が消えないからだと思います。しばらく様子見が続きそうです。新しい展開は取りあえずなさそうです。
 
 さて、このところ日本語教師シリーズです。読者の方の中で将来日本語教師になる方に向けて書いています。おじさんの勤務した大学は、外国人教師だからといって、会話中心の授業ではありません。日本のALTなどは、ほとんど会話だけの授業です。日本の大学の外国人教師もそんな感じです。
 
 おじさんの大学だけでなく、中国でもあるレベル以上の大学の日本語学部の場合、中国人の教師と同じレベルの授業を持つことになります。おじさんの大学の近くの省都の大学で教えておられる方も同様でした。まず大学院の授業があります。1コマで大学院の1年生の授業です。日本人教師が担当するのは、「日本社会文化論」か「日本古典文学及び日本古典文法」の2つです。いずれも1学期です。
 
 おじさんは、初年度「日本社会文化論」を残りの2年間は「日本古典文学及び日本古典文法」を担当しました。これなど、高校の国語教師をしたいたので簡単でした。ただ、全く国語教師の経験のない方は、高校卒業してから全くやっていないので、大変だと思います。
 
 その他日本人教師の定番の「中級作文」や「中級会話」もやりました。中級作文は3年生の1学期と2学期やりました。作文は1年生、2年生、3年生と授業があります。初級に該当する1年生は全て中国人の先生がやります。2年生は、他の日本人の先生がやりました。私は3年間3年生の作文しかやったことはありません。
 
 会話はおじさんの大学の場合2年生までです。これも1年生の会話は中国人の先生が担当して、2年生から日本人教師です。おじさんは初年度の1学期だけ会話をやりました。おじさんは、会話が苦手なのです。結局2年目と3年目の会話は、ツマクマがおじさんに代わってやりました。
 
 ツマクマは昨日の日本語教師資格は全く持っていません。それに学歴は短大です。それなのに、日本学部長の先生から依頼があってやりました。やはり会話は女性の先生の方が向いていると思います。もちろん、正規の単位として認められます。学院の承認も得ています。日本では考えられないですね。そこが中国なのです。まさに適材適所、融通無碍が中国の特徴です。
 
 3年間継続してやったのは、日本概況(日本事情)です。これは日本の地理や歴史、文化、社会などについて授業するものです。おじさんの最も得意とする分野です。今年は学生さんの発表を中心にやりました。その他総合日本語(4年生)も3年間やりました。これは高校の現代文の授業のような感じです。
 
 これは1・2・3年全ての学年であります。日本人の先生は4年生専門です。4年生の場合、教材のレベルが日本の高校3年生くらいまであります。芥川龍之介の作品などもあります。文学作品を授業するのも、国語教師以外では難しいと思います。近代日本文学作品購読も1年間だけやりました。これは、文字通り文学作品を講読するものです。(井上ひさし吉行淳之介をやりました。)
 
 日本人の先生によっては、日本語新聞購読や日本語の聞きとりなどもやります。大学側も先生方の特色を良く知っていて、国語教師経験者にはそれにふさわしい科目を、民間企業出身の方にはビジネス日本語などを担当させています。(2010年度は国語教師経験者2人と民間企業出身者1人、その他1人の4人です、)
 
 卒業論文指導も大変です。日本人の先生の場合学生6人か5人です。おじさんは6人担当しました。大学院の修士論文指導はさすがにありません。それに、大学の先生の質問に答えたり日本留学の相談にのります。
 
 日本国内の日本語学校の場合と海外特に中国の大学の場合は相当担当する内容が異なると思います。明日は、久しぶりに散髪に行きます。