新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

いずこも同じー混乱する世界政治

 昨日から長女と次女夫婦が来て、その接待があったのでブログを書けませんでした。昼過ぎに揃って、夜は庭でバーベキュウパーテイです。今日の午後には義弟夫婦も揃って、全員で13人にもなりました。しかし、今日のうちにそれぞれ、実家等へ行ったりして、今はすでにおじさん夫婦だけになりました。
 
 株価や外貨相場は明日どうなるのでしょうか。全く先行き不明です。ほとんどの投資家は現在膨大な損失を出していると思います。銀行、証券会社もそうです。国債もこれからどうなるか全く不明です。
 
 さて最近のニュースでは管さんがいよいよ辞任するようですね。管さん叩きや日本の政治情勢に対する批判が各種の時事評論にあふれています。しかし、世界を見渡すとうまく政治が行っている大国はないと思うのですが。民主主義の先進国であるイギリスにしても1500人以上の逮捕者を出す騒動が起こりました。政権は強硬策で乗り切るようです。
 
 一方フランスにしても国債の引き下げが問題になっています。また、次期大統領候補ともみなされた有力者がセクハラで訴えられています。この国でもかって暴動が起きました。
 
 北欧は世界平和について貢献してきました。中立的な立場から各種の国際問題の調停の役割を果たしてきました。パレスチナ問題で解決に貢献したオスロ合意などが特に著名です。そのノルウェイでさえ、大勢の若者が射殺された 事件が起こっています。原因は移民問題だそうです。
 
 NATOさえもリビア問題で泥沼状態に陥っているようです。リビア問題もカダフイー大佐が辞任しない限り終わりはないでしょう。リビアと言えば、5月くらいから中国では日本の原発問題より国際問題ではリビア問題を取り上げていました。リビア問題が発生した時、大勢の中国人労働者を中国政府が、短期間にリビアから引き上げさせた出来事は中国国民にとって大きな自信になったようです。
 
 これは中国政府はどんなことがあっても自国民を見捨てないことを全国民に示したのです。日本では列車事故の方は大きく報道されましたが、中国ではこの出来事も大きく報道されました。国民も関心を持って見守っていたのです。もちろん列車事故に関する批判が大きいのも事実です。江澤民死亡誤報道にあるように、中国の次期指導者の問題も中国では不安定要因なのです。
 
 世界最大の覇権国アメリカも今大変な状況にあることはご存じの通りです。この場合も国を真っ二つに割る政策の違いです。大きな政府と小さな政府の対立です。世界中が今二項対立の時代です。どちらの政策をとっても国を半分に割ることになります。
 
 日本の管さんだけが無策なのではありません。世界中がそうなのです。評論家の言う日本の政治は駄目だというならどこの国が手本になるのでしょうか。実は世界中が混乱しているのです。あれかこれかを求められながら、一方の政策を取れば必ず相手からの強烈な反発をくらうことになります。
 
 この複雑な高次方程式をどう解けばよいのでしょうか。どこにこの複雑な方程式を快刀乱麻をたつが如きすばらしいリーダーはいるのでしょうか。おじさんは、いないと思います。グローバル化した社会では、政権をつぎつぎつぶしながら、果てしなく理想の指導者を求め続けるしかないと思います。
 
 一党支配も民主主義国家それぞれ深刻な問題を抱えきしみながら21世紀前半を過ごすことになると思います。残念ながらおじさんの寿命は残りせいぜい最大20数年なので、行く末を見ることができません。
 
 明日はお盆の片付けです。