新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

教会ってどんなところ

 今日も真夏日でした。昨日はのんびり過ごすはずが、真夏日なので、畳上げをしました。畳の下からでてきた新聞を見ると8年前のものでした。それ以来です。結構疲れましたがこれで一安心でした。
 
 いよいよ民主党代表選挙ですが、今の政治状況ではあまり変わり映えがしないでしょう。よく言われるように衆参ねじれ状況では、たとえ民主党が独自の政権運営をやろうとしても無理です。さりとてわざわざ負けると分かっている総選挙をするはずもないし、妥協に妥協を重ねる政権運営しかないでしょう。
 
 他人事のように言うのでご批判を受けるのを承知で言えば、民主党政権運営つまり政治を行うとはどうすることなのかを学ぶ4年間になると思います。その間に自民党も変化して行くでしょう。族議員の継承も断たれ、まもなく派閥の長の議員も引退するでしょう。
 
 ただこれから先若い議員の皆さんが何か新しいことができるかも疑問でしょう。それは選挙制度が多数決だからです。有権者で投票に行くのは圧倒的に高齢者(団塊の世代も含めて)が多いからです。高齢者は当然高齢者にとって有利な政策を実施する政治家を選ぶでしょうから。(自らの年金を喜んで減額されるのを選択する高齢者は少ないでしょう。もちろんおじさんもそうですが。)
 
 さて今日はおじさんが日曜日に行っている教会について書きます。教会に行かない人にとって教会の制度などは分かりにくいものです。たとえば、教会は外国の本部からお金を貰っているのでしょ。とかキリスト教にも宗派があるのですかなどです。
 
 現在の教会は外国の本部からお金を貰ったりしていません。宗派は沢山あります。中にはおじさんに言わせれば異端のキリスト教派もあります。それが何かは考え方の違いもあるので書きません。おじさんの教会は各宗派の合同である日本基督教団です。この教団は日本の新教(プロテスタント教会)の組織では最大です。他にバプテスト教団や聖公会救世軍などがあります。(実はおじさんも知らない宗派もたくさんあります。)
 
 日本キリスト教団の場合、教会と一口に言っても3種類あります。教会員の数や財政規模によって分けられます。独立して宗教法人になれない小規模の教会は「伝道所」と呼ばれます。おじさんの所属する教会は、最初ゼロから出発したので、長い間伝道所でした。
 
 次に独立してやっていけるようになると2種教会になります。さらに財政規模が拡大し、教会員も増えると1種教会になります。都会や地方大都市の教会はほとんど1種教会です。教会は地区・教区に所属します。教区というのは、例えば中国教区とか九州教区などのように大きな地区のまとまりです。
 
 教会には牧師先生がいます。牧師先生にもいくつかの種類があります。牧師試験に合格するとまず補教師になります。補教師というのは、牧師見習いのようなものです。何年か補教師をやると正教師の試験が受けられます。それに合格すると正教師になります。補教師は「伝道師」と呼ばれることもあります。
 
 中国でも伝道師と牧師の区別がありました。補教師と正教師の違いは、「聖餐式」や「洗礼式」など教会の大事な式を行えないのです。信徒伝道者というのもあります。これは正式な牧師(補教師も含む)ではなく、志願して伝道を教会で行う人です。
 
 信徒伝道者は3年以上かけて補教師の資格を取るのが普通です。中には、同じ神の言葉を伝えるのに差別があるのはおかしいと主張するグループもあります。このようなグループのメンバーは、補教師なのに聖餐式を行ったりします。これは教団の規則に違反するので問題になっています。
 
 牧師になるには、指定された大学の神学部(日本キリスト教団の場合、東京神学大学同志社大学関西学院大学東北学院大学など)か神学校(日本聖書神学校・・夜間制、農村伝道神学校、東京聖書学校を卒業してから受験します。牧師の場合基本資格は大学院卒業なので、指定された大学の神学部の大学院を修了すると簡単な試験で牧師になれます。これはAコースと呼ばれます。大学や神学校卒業の場合は試験科目があり、これはBコースです。
 
 その他、他の宗派の神学部や独学で受験する人はCコースです。独学の場合確か3年かけて受験するようです。おじさんの教会に以前いた高校の先生は他の宗派の神学部を卒業して牧師になりました。ところで牧師の給与はどうなのでしょうか。実は招聘する教会の経済状況に比例するのです。
 
 教会財政は基本的には教会員の献金で成り立ちます。ですから多くの教会員のいる教会は財政が豊かなので給与(教会では牧師謝儀と呼びます。)を多く出せます。ですから東京の大教会の牧師先生は大学教授級の給与を貰えるし、地方の小さな教会では月に10万円くらいしか出せないこともあります。おじさんの教会の場合30万円ちょっとと言ったところです。夏と冬には特別な謝儀をだします。(民間でいうボーナス)
 
 謝儀が少ない牧師先生の中にはアルバイトをしている方もいます。おじさんの教会も教会になる前の時代は、牧師先生夫妻が塾をして経済を支えていました。おじさんの教会は現在70名近い教会員がいるので、牧師先生にもまずまずの給与を出せています。
 
 今日は教会の事情について書いてみました。明日からは又別荘で作業です。火曜日に帰ってくる予定です。