新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

大学神学部聴講生になります。

 このところ、コメントがあってうれしいです。今はデフレ脱却のためにインフレを起こすべきだという主張の方からコメントがありました。この方は政府紙幣を日銀に引き受けさせて、お札を市中に出回らせることでインフレを起こすことを主張されているようです。
 
 インフレはそれほど高くならず、デフレ脱却で経済が活性化するとのご意見です。これは日本の経済評論家や経済に関心のある方の間では根強い意見です。おじさんの息子のゼミ教官であった方も以前からその意見です。おじさんは、そのような大胆な政策に不安を持っています。多分政府特に財務相日銀総裁は全くそのような政策を取る気はなさそうです。野田首相もそこまで思いきった政策は無理でしょう。
 
 谷垣さんが首相になっても同様です。みんなの党が政権を取れば分かりませんが、その可能性はまずないでしょう。さて、今日は大学の聴講生の申し込みをしてきました。大学はおじさんの街から1時間半くらい離れたところにあります。その大学はおじさんが高校を卒業した時合格した大学です。
 
 その時は経済学部に合格しました。もしそのまま進学していたら運命は変わっていたと思います。おじさんは経済学にも興味があったのです。もちろん経済学を勉強するために聴講生になるのではありません。この大学には日本でも珍しい神学部があるのです。
 
 そこで旧約神学を勉強するのです。新約神学についてはある程度の知識がありますが、旧約神学についてはほとんど知識がありません。それに独学するのは不可能なので勉強に行くのです。全く知的好奇心からだけです。何か資格を取ったり仕事に役にたつものではありません。
 
 木曜日の午後4時からの授業です。それで何かその前におもしろい授業はないかと調べたら、13時から組織神学の授業がありました。組織神学とは教会について勉強する学問なのです。内容はよほどキリスト教神学について知識のある人しか知らない、バルトの「教会教義学」についてやるようです。
 
 バルトは近代、現代キリスト教神学に大きな影響を与えたドイツの神学者です。確かナチを避けてスイスのバーゼル大学で教えたと思います。日本のキリスト教界はバルトの影響を強く受けています。ただその思想は極めて難解で、これも独学は不可能です。
 
 この難解な書物を毎回学生が担当して発表するようです。経済学部のように大教室でマイクの授業ではなく、数人の学生が(最大でも10人以内)毎回発表するゼミ形式の授業です。教室を見ましたが、完全なゼミ教室です。ちなみに授業科目の名前は「旧約神学概論A」と「組織神学概論B」です。
 
 費用は入学金が1万円と2単位2万円です。4単位ですから5万円とその他3000円かかりますた。文化センターの講座でも1月5000円はするのでとてもリーズナブルな値段です。授業は9月15日~1月19日までで、15回の授業です。交通費がかかるのが難点です。
 
 ただ色々用事があるので全て受講するのは無理かもしれません。7月まで大学教員をして9月から今度は学生に変身します。授業が始まったら皆さんに内容を報告します。