借金について考えるー家計と国家財政
今日は来週行く中国地方旅行の旅館探しをしました。中国ではありません。中国地方です。簡単に言えば広島県と島根県へ行きます。広島県は教え子さんがいるので、彼女を激励に行くのです。彼女はおじさんの弟子で、とても優秀な学生さんです。今は夏休み中(この大学の新学期は10月から)です。
もちろんツマクマと一緒です。広島から島根へ行く高速道路があるので、それを使ってみたいと思ったからです。これを使うと広島から浜田にでることができます。浜田の近くの温泉を探して泊まることにしました。帰りはどのコースを通るかまだ決めていません。
さて今日は財政問題です。簡単に言えば復興財源も含めて財政赤字をどうするかです。これについては大勢は復興財源については増税で行くことで世論は決まっているようです。もちろん民主党にも自民党にも増税反対派がいるのでまだ決定的ではありません。
ところで今でも増税せず復興国債を発行して日銀に引き受けさせろという意見があります。とりあえず赤字国債にして、景気回復したら増税せよという意見もあります。現在の国家財政についても、消費税で減らすという意見と、国民の預貯金があるし、国債はほとんど日本国内で消化されているので問題はないという意見があります。
国家財政と家計とは違いがありますが、もし家計が赤字であった時どうするでしょうか。将来景気が良くなって給料がアップするのを期待して、借金をそのままにするでしょうか。もし、借金が親から借りているので親が死んだ時の相続財産で処理すればよいなどと考えるでしょうか。
家計などでも将来のベースアップを期待しないで、少しずつでも返済する方がよいのではないでしょう。まず将来景気が回復してベースアップが期待できるかという問題です。現在世界中が不況に陥る状況です。これが回復して日本の企業業績がアップするのは早くて数年先でしょう。それに企業業績が上がったとしても給料が上がるとは限らないのです。
また国債の日銀引き受けや通貨量の増加というのは、親の資産をあてにして借金するようなものです。親は金持ちだから少々お金を借りても大丈夫というのに似ています。どなたかも言っていたように、一度日銀の国債引き受けが始まると歯止めがかからないと思います。
人間は一度楽な手段でお金を手に入れるようになるとやめられなくなります。やはり今の国家財政の借入金は今の世代が払う必要があります。それは経済学の問題でなく常識の問題です。つまり結論から言えば増税しかないのです。支出の削減もありますが、それは増税よりはるかに問題が多いです。
どの分野を削減するかはとても難しいのです。公共事業の削減は相当進んでいますし、教育、防衛、農業などの基本的分野の支出削減も難しいです。JT株の売り出しについても、国内葉タバコ生産者の保護のため反対する意見があるそうです。国内葉タバコ業者の数は本当に少数ですが、政治的な影響力があるのでしょう。社会保障特に医療や年金の削減については、想像もできなほどの反対があるはずです。
国債金利が上がれば、国債を保有している銀行は膨大な含み損を抱えることになります。破たんする銀行もでるでしょう。経済予想は難しいです。(経済学者でも無理)アメリカ国債の各付けが下がったり、ヨーロッパの国債の暴落など誰が予想できたでしょうか。