新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

理想の上司

 今日まで晴天と言うことで朝から洗濯したり布団を干したりで大変でした。と言ってもおじさんは、ツマクマの手伝いをするだけです。それにこれまで植えていた畑のミニトマトを整理したりしました。
 
 株価も相変わらず低迷気味です。売り疲れするというより、買う材料がないので、だらだら下げるという感じです。多分大きな材料が出ない限り、年末までこの調子が続くと思います。時々証券会社から預かり資産の報告が来ますが、見たくないほどの株式の下落です。(株の長期保有者は皆同じだと思います。)
 
 さて、昨日は学校運営組織について書きましたが、余り一般性がなく読者の方にとってもおもしろくなかったと思います。そこで、今日はちょっと目先を変えてみました。ある方のブログを見ると上司のことが書いてありました。それを見て、以前勤めていた頃の上司の思い出を書きます。
 
 おじさんの世界では、厳密な意味での上司は教頭と校長です。運用上は主任・主事も上司になります。法的には上司ではないのですが、何かを決定する場合、主任・主事の承認が必要なのです。それが出てから教頭の承認がで、さらに校長の承認がでることになります。
 
 その話は別の機会にゆずるとして、学校の場合教頭・校長の在任期間は極めて短く、極端な場合1年、平均3年ということになります。ですから38年間で出会った上司は13人くらいということになります。ほとんどは可もなく不可もなくという人です。
 
 以前書いたように45人近くいる先生方一人一人にかかわることは基本的に管理職(上司のことを学校ではこう呼びます。)には余りないのです。おじさんが理想の上司といえる人に会ったのはほとんど主任・主事になった時です。
 
 学校の主任・主事は支店の課長のような位置にあります。ところで、理想の上司に共通するものを考えてみると2つの共通点があることに気がつきました。まず最初は、自分のことを認めてくれる上司です。最初に出会った上司は、田舎の教育困難校にもかかわらず地道に勉強していたおじさんを(6人くらいの若手教師で放課後英語の本の輪読会をしていました。)を、都会の進学校に転勤させてくれました。
 
 当時、田舎から都会の学校に転勤するのは難しかったのです。この上司はもう一つの共通点でも出てきます。地元の学校に戻ってきた後、ある新設校に勤務しました。そこで出会った教頭は、後おじさんが、既設校(電燈のある学校)に転勤したいと希望した時、おじさんが希望していることを聞いてとってくれました。
 
 この教頭はおじさんが新設校に在職中も、大きな仕事をまかせてくれました。力のある校長は、転勤希望者や学校の方で出したいメンバーのリストを見てとることができるようです。別の学校でもそんなことがありました。教師の人事異動の場合会社の人事部に相当する組織はなく、人事管理主事という特別な職の人が担当するのです。(教員から選ばれた行政職・・事務職です。)数人教育委員会にいます。それぞれ自分の出身地以外の地方の人事を担当します。
 
 もう一つの共通点は、自分が責任を持つから思いっきり仕事をやってくれという管理職です。都会の学校に転勤させてくれた教頭も、ある先生と生徒の間にトラブルがあったとき、おじさんの意見を受け入れて、責任は私が持つから、あなたの意見通りやりなさいと言ってくれました。もちろんおじさんも成算があったのですが、無事納まりました。
 
 またらう学校では、おじさんの仕事にからむ問題で、教育委員会から指導があった時、校長室でそのことについて校長と話をしていました。すると教育委員会から電話があったのです。おじさんが「席をはずしましょうか」と言ったら「いや今話をしていた問題についての電話です。聞いてもらって結構です。」と言いました。
 
 そして、堂々とおじさんの目の前で応対しました。そして、「今聞いた線で納めてください」と言いました。また、別の学校で大きな仕事をまかせてくれた校長は、「今このセクションには大きな問題がある。その収拾にあたってあなたにお願いしたい。ついては、何か問題があったら全て私が責任をとる。今問題になっているのは、これこれのことである。」と言いました。
 
 その校長はワンマンな人でしたが、度胸があるなと思いました。どこの職場でも自分の事を評価してくれて、大きな仕事をまかせてくれたり、自分が責任を持つから思う通りにやりなさいと言ってくれる上司こそ理想の上司なのでしょう。
 
 そんな立派な上司などは職業人の生活の中で数人だけでしょう。あるいは全然出会わないままかもしれません。数人だけでも出会えたおじさんが幸せなのかもしれません。中国の大学の上司(学部長の先生)も本当に良くしてくれました。
 
 明日は絶対に木曜日発表の教義学(教会論)の予習をしなければなりません。