新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

次々と押し寄せる難問ー複雑な方程式の解は

 今日は11月下旬とも思えない天気でポカポカ陽気です。明日から庭の整備です。植木を移動したりしました。おじさんは全くこのようなことは苦手なので、もっぱらツマクマのお手伝いです。
 
 今はツマクマが植物を買いに行っているので、暇を見てこれを書いています。
 
 さて、数日前女性宮家創設の問題が取り上げられました。官房長官の談話もあったようですから、宮内庁からの要請があったことは間違いないと思います。この問題は以前小泉政権の時代に女性天皇容認で決着をつけようとしたその時は様々に意見が出たりして立ち消えになりました。
 
 この問題に関する余りの意見の対立にとりあえず決定を先延ばしにしたようです。しかし、そうもいかずとうとうこの問題が正式な議題へとのぼりつつあります。(民主党もこの問題には手をつけたくないようです。)
 
 もし女性宮家設立を政府が決めると決定したら、また世論は真っ二つになるでしょう。女性宮家設立はそのまま女性天皇女系天皇と行ってもよいのですが)へとつながる可能性があるからです。
 
 考えてみれば今起こっているほとんどの問題は、賛否半ばするものです。よく情報をくわしく説明し、納得した上で進めるといいますが、専門知識のない一般人に、今起こっている問題を全て納得行くように説明できるか疑問です。ちょっと複雑な問題はある程度の専門知識がないと理解できないのです。(詳しく説明すればするほど、一般の人は面倒になると思います。)
 
 誰にでもすぐ理解できて、納得できるような問題なら、簡単に片をつけることができます。価値観や利害関係が複雑にからまっているからこそ、意見が分かれるのです。
 
 今起こっている問題をちょっと考えてみましょう。まず経済問題では財政赤字の問題・デフレ解消の問題・円高の問題・産業空洞化の問題・ヨーロッパの財政問題アメリカの財政問題・TPPを巡る問題。
 
 政治的な問題としては、復興の問題、原発事故の問題・電力の今後(原発廃止)を巡る問題・選挙制度を巡る問題・社会保障と財源の問題・消費税の問題などです。これに対中国(尖閣列島問題)対韓国・北朝鮮問題(竹島・核・拉致)対ロシア(北方4島)。対アメリカ(沖縄基地移転問題)などです。
 
 それに今回は皇位継承に関する問題です。これは民主党であれ自民党(あるいは自公連立政権)であれ簡単に答えが出せない問題です。どちらの政党が担当したとしても、必ず世論は賛否真っ二つに分かれるでしょう。
 
 もし、先延ばししても絶対にいつか目の前に迫ってくる問題なのです。それに従来以上に国際関係とのからみがでてきます。政府がある方向を示しても与党内部で意見の対立があるでしょう。(TPP問題がその最たるもの)
 
 おじさんなりの考えがありますが、それを現実に実行しようとしても、まず党内の意見統一が難しいでしょうし、さらには政局にもちこんで解散総選挙へと導きたい野党の思惑があります。と言っても政権交代をしたら片が付く問題でもないのです。
 
 最初に書いたように、与党に返り咲いた自公連立政権下でも状況は変わりません。一番よいのは大連立を組んで一つひとつ丁寧に解決していくしかないのですが、それも無理なようです。それに今政治家と官僚の間がうまくいっていないようです。
 
 方針を決める政治家と実務を担当する官僚組織がうまく回って政策が実行できるのですが、それも無理なようです。これも野党になって部会が機能しなくなった自公政権では政権に復帰してもすぐに働かないでしょう。小泉チルドレンが一掃され、次が小沢チルドレンで、また総選挙があれば新しいチルドレンが出現します。
 
 いつも初当選の議員が国会の多数を占めるのでは、継続的な政策は難しいようです。こう考えると、一度小選挙区制度をやめて中選挙区にして、様々な人材を集めた方が良いのかもしれません。選挙制度が今のままなら、これからも政策の先延ばしが続くだけのような気がします。
 
 明日は日曜日なので教会です。