新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

共通の敵を作れー選挙に勝つ方法

 今日は久しぶりに晴れました。昨日と一昨日は本当に冬の気候になりました。このところブログを書かなかったのは、木曜日から今日まで娘(次女)のところに手伝いに行っていたからです。
 
 木曜日は大学で、娘は大学のある街に住んでいるので(市内バスで30分・・料金300円くらい)大学が終わった後に行きました。授業終了が午後6時20分なので、それから行きました。金曜日は娘も娘婿も忙しかったので留守番です。孫のハーチャンを迎えに行って、簡単な夕食を作って小5のさっちゃんとともに食べさせました。
 
 株も3日連続して下落した後、やっと少し持ち直しました。多分しばらくこんな相場が続くことになりそうです。
 
 さて、今日は選挙についてです。このところ総選挙近しの報道があります。おじさんが注目している某銘柄は選挙が近づくと不思議に値上がりまします。それで選挙銘柄と呼ばれています。その株が少し動いています。地方銘柄で中央とは全く関係ないのですが、その銘柄株が何故か選挙が近くなると出来高上位に上がるのです。
 
 と言ってもその銘柄が動きだしたからと言って選挙があるわけではありません。選挙がうわさになると動きだすのです。
 
 ところで選挙で大勝する場合について考えてみました。その選挙に共通するのは、大きなテーマがあることです。そして、そこには共通の敵が存在することです。逆に言えば共通の敵、つまり選挙民が納得できる敵を設定できると選挙に勝つことができるのです。
 
 最近の例では小泉郵政選挙です。今考えればなぜあれほど熱狂したのか分かりませんが(おじさんは覚めていましたが)あの時は郵政民営化一本で選挙が行われました。民営化に反対するのは敵だという設定をし刺客まで立てたのです。(そのほとんどの議員は次の選挙で落選しました。)
 
 今考えてみれば、郵政民営化したどこが変わったのか、世の中がどれほど良くなったのかとなると余り実感がありません。規制緩和と言っても、自己責任の原則と言っても、何だか世の中がせちがらくなっただけのような気がします。
 
 ですから、民族派の人によっては、小泉改革に反対の論調も見ました。それでは次の政権交代選挙はどうだったのでしょうか。多分、政権交代というより、世襲議員を敵にすることで民主党政権が誕生したのだと思います。安倍・福田・麻生と世襲議員が政権を担当し、失敗しました。
 
 当時の論評を読むと、世襲議員批判の記事が満載です。今頃そんなことを問題をする人も減りました。(世襲議員は今でもいると思うのですが。)今考えてみると、世襲であれ何であれ、能力のある議員なら誰でも良かったのです。その証拠に、小泉元首相の息子さんなども高い評価を得ています。
 
 今回の大阪ダブル選挙も同様です。一見したところ大阪都構想が問題になったようですが、その裏には徹底した公務員叩き、また既成政党叩きがありました。じつはこれが共通の敵なのです。これまでの経験から言えば、時間が経過すればそんなことも忘れられていくでしょう。
 
 次回の選挙では同じ手は使えないからです。また新しいテーマ(新しい敵)を考えなければならないのです。そうなると次の総選挙では、やはり既成政党対新しい政党(みんなの党や維新の会など)がテーマの中心になるでしょう。しかし、地方選挙と違って、国政選挙はやはりそう簡単にはいかいでしょう。
 
 地方選挙では首長を直接選べますが、国政の場合議院内閣制なので、多数政党の力が強いからです。それに連立以外たとえ新しい政党が議席を得ても無理です。単独で新しい政党が多数を得るのは難しいからです。それに、新しい政党が衆議院で多数を得ても参議院があるから簡単に行かないのです。
 
 おじさんも新しい政党が衆議院でも40議席近く議席を得るかもしれないと考えています。そうなれば自公連立政権ができたとしても、その政党が野党になったら、運営が難しくなります。またもしそれらの新しい政党と自公政権(多分次の総選挙でそうなると思いますが)が連立を組むとなると既成政党とは水と油になるでしょう。
 
 こう考えると、次の総選挙後さらに政治運営は難しくなると思います。世界中で選挙がありますが、どこの国も運営が難しくなりそうです。
 
 明日は日曜日なので教会です。