新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

変化のきざしー国際経済はどうなる。

 今日はやっと少し暖かくなりました。それでこれまで出来なかった洗濯や片付け、車の洗車などをしました。それから、銀行に行って、今月分の残高チェックなどです。
 
 午後になって、少し暇になったのでこれを書いています。4月から無職状態を脱出できれば、こんな時間にブログを書いたりできなくなるかもしれません。ぜひそうなりたいものです。64歳くらいで毎日が日曜日状態というのも苦しいものです。外出すれば出費もかさむし、年金は4月まで満額出ないし、(今は満額の三分の二です。)家でじっとしてネットを見るか、本を読むか、ゲームをするかです。
 
 さて、このところ国際経済で潮目と思われる変化がでてきています。まずはヨーロッパの信用不安の落ち着きです。詳しいことは分かりませんが、とりあえず大きな報道がなされていません。一番恐れられたのは、ギリシャEU脱退です。これを引き金にEU が崩壊するのではないかと言われていました。
 
 それに、ヨーロッパ各国の格付けのさらなる引き下げです。これに伴って国債金利上昇が起こり、弱い国からデフォルト(支払い不能)状態になるのではないかと言われました。俗に信用不安といいますが。文字通り「不安」つまり心が安心できない状態です。
 
 文字的解釈で言えば「こころ」つまり気持ちの問題なのです。EUは安心だということになれば、国債金利も下落し、全てが良い方向に動きます。預金者の心理を考えてもらえば分かると思います。自分の利用している銀行があぶないと思えば、この場合重要なのは「思えば」の部分です。
 
 どんなに実質は経営が健全な銀行であっても、ひとたびあの銀行経営は危ないと預金者が考えて預金を引き出せば、あっと言う間に経営危機に陥るでしょう。もし、経営的に問題があっても、預金者が危ないと思わなければ、その間に経営を建てなおす時間が持てます。
 
 今は数字の上では危機は去っていないが、心理面でとりあえず落ち着きを保っている状態でしょう。この時間を使って、何らかの処置をすれば、抜本的な解決までの時間を稼ぐことができるかもしれません。
 
 もう一つはアメリカの景気回復傾向です。アメリカの株価が上昇しています。株価は半年先を予測すると言われています。おじさんも過去40年以上投資をやってきた経験でそれは事実だと思います。なぜこんなに株価が上がるのだろう、目の前の景気はそんなに良くないのにと思っていると、半年後に企業利益の上昇が報告されました。
 
 今アメリカの景気を引っ張っているのは、スマートホンやフェイスブックなどのIT関連だと思います。何をともあれ、アメリカが世界で一番需要をけん引する国であることは変わりありません。アメリカで物が売れれば、アメリカに輸出する国の生産高も上昇します。
 
 またアメリカの景気が上昇すればアメリカへの資本回帰が起こり、ドル高になります。さらにアメリカの将来を楽観してアメリカ国債が買われることにもなるでしょう。資本の需要が増えれば、貸出金利の上昇が起こり、ますますドル高円安となります。
 
 輸出大国の日本にとってアメリカ経済の回復こそが神風だと思います。日本一国の経済政策で円安を作りだすのは難しいです。ただ問題はアメリカにしてもヨーロッパにしても最悪から脱した状況です。安定期さらには上昇期にはまだまだほど遠いです。
 
 海外の状況にプラスして復興関連の需要が出てくれば、今年の後半には日本は景気の最悪期を脱出することができるかもしれません。円は80円台後半から90円台へ、株価も9000円台になるかもしれません。そうなれば、去年の暮れに投資を始めた人は利益がでます。
 
 世の中の流れはいつも変化しています。潮目はどうも最悪期のすぐ後に来るようです。株式相場では底を打つといいます。夜明け前が一番暗いという言葉もあります。底を打てば後は一気に上昇します。しかし、底打ちまで行かないで中途半端に終わると逆に底なしの下降を始めます。
 
 3月までの国際経済の動きには目が離せません。そう思うと新党騒ぎなど、この大きな国際経済の流れの中ではコップの中の嵐のようなものです。3月末頃のブログでおじさんがどうこの動きについて書いているのかお楽しみに。
 
 明日は雨のようなのでのんびり過ごします。