新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

大学の秋入学について

 今日は最近になく暖かくなりました。おかげで布団干しに洗車とこれまでできなかったことが随分片付くました。それに次女が孫と帰省していたので、午前・午後とも忙しかったです。それでいつもと違ってこんな時間にブログを書いています。
 
 今日は建国記念日です。以前は反対運動などもあったりして、テレビでも取り上げられたのですが、最近はすっかり定着して、テレビニュースにもならなくなりました。どこの国でも建国記念日はありますが、それぞれの国の歴史でいつにするか決まるようです。中国は国慶節ですが、今では単なる連休として受け止められています。
 
 それはともかく、きょうは大学の秋入学について書きます。もしおじさんが中国の大学に教えてに行ってなかったら、多分秋入学に反対だったと思います。中国に行ってみると、春入学はとても不便なのです。おじさんも3月末に退職しても9月までの間、どうしようもなかったです。
 
 仕方なく半年間だけ再任用教師をしました。中国の学生さんも、6月に卒業して9月から研究生になっても、半年では大学院の試験に合格できないので、さらに1年間研究生を続ける学生さんも多いです。これが秋入学であれば、1年間ですみます。
 
 海外から先生を招聘したり、海外で交換教員となる場合も秋入学がいいです。つまり秋入学の良い点は全て海外との関係です。日本であれば相当な困難点があります。特に問題になるのは就職や秋入学をやらない大学院への進学の問題です。(今はほとんどの大学院は春入学です。)
 
 公務員関係の試験(行政職・教職など)は全て6月から7月にあります。また企業の就職試験でも5月くらいにはほとんど内内定が出ています。ですから、今はっきり秋入学を主張しているのは東大だけなので、実現は難しいと思います。
 
 ただもし、旧帝大(北大・東北大・名大・京大・阪大・九大など)や一ツ橋大・東工大、早・慶大などがそろって秋入学にすると情勢は一変するでしょう。こうなれば旧一期校と呼ばれる地方の有力大学も追随する可能性もでてきます。そうなれば、一気に秋入学の流れができてきます。
 
 おじさんとしては、秋入学にするなら、大学受験も夏頃にした方が良いと思います。3月に高校卒業後、じっくり時間をかけて入学試験を行い、入学者を選抜すればよいのです。そうなれば、センター試験のような、マーク試験も不要になります。
 
 以前のような記述問題を出題することもできます。高校生もマークでなく、本当にじっくり考える問題を解くようになります。公務員試験特に上級職の場合は旧帝大特に東大を無視できないのである程度の数の大学が秋入学になれば、間違いなく秋入学に合わせて変更になるでしょう。
 
 就職試験についても、有力大学の学生がほしいので、大企業の場合変更になる可能性があります。問題は大部分をしめる普通の大学です。秋入学になると初年度は間違いなく半年間授業料が納入される時期が延びます。その間の収入はないので相当苦しいと思います。
 
 そうなると春入学の大学と秋入学の大学の二本立てになる可能性もあります。受験生は迷うことになるかもしれません。いずれにしても橋下人気ではありませんが、現在は何か根底から覆すものが求められているのかもしれません。
 
 結局、東大の動きにどれだけ有力大学が追隋するかにかかっています。秋入学が現実のものになって日本の教育制度が大変革を成し遂げることができたらおもしろいと思います。現実には、二本建て(春入学が中心で一部秋入学も認める)ということで落ち着くのではないかと思います。
 
 明日は日曜日なので教会です。