新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

教会ってどんなところ。-教会財政について

 今日は朝起きたら雪が降っていました。これでは教会に自動車で行けないと思っていたら、家をでる10時ころには溶けていました。その後は晴れ間もでてきました。
 
 今日は礼拝後にミニバザーがありました。これは外部の人を対象とした10月のバザーと違って、その時の残りの品物を教会員で捌く目的でやります。昼食も豚汁とおにぎり程度です。後は珈琲とケーキだけです。それでも結構売れていました。
 
 今日は教会のある部分を紹介します。どこの世界でもそうですが、財務分野は一番外部の人には分かりにくいです。時々、教会は本部から援助があるのですかとか海外から援助があるのですかとか質問されます。そこで今日は教会の財政について簡単に紹介します。
 
 具体的な数字を書くのは控えますが、大体のイメージはつかめると思います。まず総予算について書きます。おじさんの教会は付属施設がないので、教会だけのものです。付属施設というのは幼稚園や保育所介護施設などです。このような付属施設がある場合、牧師さんは所属長も兼ねる場合が多いです。
 
 おじさんの教会は教会員が70人くらいです。教会によっては100人規模のところがありますが、教会としてはやや大きい方です。(教会全体の平均で言えば45人くらい)予算規模は1000万円を少し切るくらいです。以前はもう少し予算があったのですが、教会員が現役を退き、高齢化が進んできてやはり予算も減少しました。
 
 収入は教会員が毎月定期的に献金する月定献金が全体の60%近くを占めます。これは年度当初に確定できるので、教会の安定的な収入です。次は毎回の礼拝で奉げられる礼拝献金です。これが16%くらいです。それでは残りは何かと言えば、一つは大きな行事の時に献金するものです。
 
 一番良く知られているのが、クリスマス献金です。もう一つはイースター献金です。それ以外に牧師さんに夏・冬のボーナスに該当するものを支払う原資となる、夏季献金です。残りは、感謝献金と特別献金です。感謝献金は何か特別に神様に感謝する場合に奉げます。
 
 例えば自分や子供あるいは孫の誕生日献金や就職、進学などの感謝献金があります。退院などもあります。もちろん、結婚などの場合もあります。感謝献金は教会員の方の場合に使います。
 
 教会員以外の場合の献金は特別献金ということになります。教会で結婚式を教会員以外の方が挙げたりした場合はこれにあたります。(現在では基本的に教会員かその家族以外は結婚式をやっていません。)教会員の子供さんの相手の家族の方の献金などの場合、これになります。
 
 支出の大部分は牧師さんの謝儀関係です。牧師さんへの給与は、謝儀と呼ばれます。月々の謝儀の他に夏冬にボーナスに該当する謝儀を差し上げます。また、健康保険や厚生年金にも加入していただくので、その分の負担があります。形式上は牧師さんは、教会が雇用している形になるのです。
 
 ですから雇用者が負担する部分を教会財政から支出するのです。結構な額になります。企業が年金や健康保険の負担が重いというのも分かる気がします。もちろん、個人負担の部分は牧師さん自身の謝儀から支払います。また、牧師さんに勉強していただくために、研修図書費も計上しています。
 
 また、退職金の積み立てもします。大体1月分の謝儀額を毎年積立ます。普通の教会では、牧師さんの退職金は勤続年数×退職直前の謝儀というところです。このような企業の福利・人件費に該当する部分が全支出の70%近くを占めます。
 
 ほとんどの教会は、同じくらいの比率だと思います。その他の項目で大きいのが負担金です。先述した本部から援助が出るどころか、本部に負担金を各教会が支払っているのです。支出全体の8%くらいです。結構大きな金額になります。
 
 この負担金は教会の財政規模や教会員数によって決まります。規模の大きな教会は負担金も多いのです。その他の予算は光熱水道費や集会費、事務費などです。修理などの場合は別に会堂維持会計を持っています。そうでないと、大規模な補修があった場合など毎年の財務では支出できないからです。
 
 対外献金(他の教会や団体などへの献金)や東京神学大学への献金なども行っています。とりあえずおじさんの教会はなんとか赤字を出さずにやっています。ただ、高齢社会、少子社会になれば、次第に財政も厳しくなると思います。
 
 企業や国家だけでなく、教会も少子高齢社会は活力と財務を難しくさせるのです。(多分お寺なども同様だと思います。)今日は余り興味のない話しだったと思いますがお許しください。明日から別荘なので水曜日までブログはお休みです。